「アニメはジャンクフード化」谷口悟朗監督講義 小原篤のアニマゲ丼小原篤印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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「いまアニメの現場で起きている問題は、演出家が優先順位や方向を決められないので各セクションがバラバラのことを勝手にやっていること。例えば、よく撮影監督がX(旧ツイッター)に『撮影(処理)前』と『撮影後』の画像を載せたりしているでしょう。あんな恥ずかしいものはない。本来なら演出家が最初から出来上がりを計算した上で撮影さんにこうしてと指示するべきなのに、演出家が役目を果たしてないから撮影監督さんがしょうがなくやっているわけですよ。でもそれが演出的に正しいかは分からない。みんなバラバラにやって結果できあがるのはジャンクフードです。作ろうとしてそうなるのなら良いけれど、そうではなく結果論としてのジャンクフード。これは危険です」 「コードギアス」シリーズや、最近では映画「パリに咲くエトワール」の谷口悟朗監督が5月26日、慶応大の日吉キャンパスで講義をするというので取材してきました。アニメ製作会社アーチによる寄付講座「エンターテインメントビジネス論:日本アニメの次の10年を展望する」のゲスト講師として登壇、約90分間の熱弁は大変“実戦的”で刺激的でした。 講義は意外や「なまくら刀」から説き起こす日本アニメ史概論で始まり、1970~80年代あたりのお話は、私と同世代(谷口さんが一つ年上)ということもあって「同じ景色を見てきたな」という感じがひしひしと。最も興味をひかれたのはやはり、実戦体験から来る現状認識です。 「2005年あたりから1クールの作品、つまり11~13話からなる作品が増えてきます。それまでは2クールでした。それによって何が起きたかというとスタッフ間の徒弟制度が崩れます。1クールでは、1人のスタッフが関われるのは多くて3話分しかない。3話ではね、勉強にもなんにもなりゃしない。育成システムが壊れるんです。この問題は現在もうまく対処できていません。できている所があるとしたら子供向けのご長寿シリーズを作っている大手だけ。具体的には東映アニメーション、トムス・エンタテインメント、シンエイ動画といったあたりかな」 谷口監督の言う徒弟制度は…この記事は有料記事です。残り2073文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人小原篤文化部|映画・アニメ・マンガ専門・関心分野映画・アニメ・マンガ全般関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする