日本アニメは「暴力的で不愉快」? ジェンダーから読み説くシンポ2026年5月20日 20時00分三木一哉印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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日本アニメを海外では子どもは視聴できない? 国際シンポジウム「アニメとジェンダー」が9日、小樽商科大学(小樽市)で開かれた。 日本の「性」(セクシュアリティー)や「性別役割」(ジェンダー)に対する考え方の変化が、アニメのキャラクターにどう現れたのかを考えるシンポジウム。 「鬼滅の刃」(2019)など、日本では子どももみられる時間帯に放映されている作品も、国によっては性的表現、暴力シーンなどを理由に18歳未満視聴不可となっている。約半世紀にわたって日本アニメを見てきたというカナダのブリティッシュコロンビア大、シャラリン・オルバー教授が報告した。 子ども向けの日本アニメが、カナダ、米国では、性的な表現や暴力の扱いで厳しくランク付けされているという。「クィア(性的少数者)のキャラクター描写なども、調査したカナダの学生からは『暴力的で不快』と認識されている」。 横浜国立大の須川亜紀子教授は、「魔法使いサリー」(1966)に始まる魔法少女アニメの系譜を時系列で追った。ジェンダー規範の変化、女性の社会的進出・活躍と軌を一にして、キャラクターも変化してきたという。 「男性がもたらす身近な理不尽に、身体的な力では劣る少女が魔法を使って戦い、解決するという筋だった。しかし、現実の女性の活躍とともに女性同士の結束や世界を救う大きなミッションを与えられるようになった」と語った。 新潟大の石田美紀教授は高校水泳部を描く「Free!」(2013)から、女性の男性の肉体美に対する視線を読み解いた。「男性同士の性的な関係性を傍観的に女性が楽しむ。ボーイズ・ラブ的な視線が取り入れられて、女性ファンを獲得した」と分析。「町おこしに活用されたのも今の時代らしい」と語った。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人三木一哉北海道報道センター|後志地方、科学医療等専門・関心分野相模原の歴史、東アジアと日本のかかわり、公共交通など印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする