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国の特別天然記念物のトキが31日、本州で初めて能登半島中部の石川県羽咋市で放鳥される。能登は本州最後とされる野生のトキが56年前まで生息していた地で、地元ではトキが再び里山で舞う姿を、地震や豪雨からの「復興のシンボル」にしたいと、定着に期待を寄せている。 トキはかつて、日本中どこにでもいる身近な鳥だった。だが、明治以降に乱獲や繁殖地の減少で激減。本州では1970年、石川県穴水町で「能里(のり)」と名づけられた最後の1羽が保護され、新潟県の佐渡島に送られたことで姿を消した。 佐渡では2003年に最後の野生のトキが死に、日本生まれのトキは絶滅した。環境省はその前に、中国から提供を受けたトキの繁殖を開始。08~25年に32回にわたり島内で放鳥を続けた結果、放鳥と野生で繁殖した数は合わせて25年末時点で473羽になる。 一定数のトキが佐渡に定着したことを受け、環境省は22年、佐渡以外で放鳥の候補地となる自治体の公募を始めた。放鳥後のトキ、行動は思わぬことだらけ 佐渡の金子良則さんに聞く 石川県は、トキを豊かな里山里海の保全のシンボルと位置づけ、受け入れをめざして能登地域9市町などと協議会を立ち上げた。モデル地区を設け、エサとなる生き物を定着させるため、田に使う化学肥料や農薬を減らしたり、田から水を抜いたあとに生き物が逃げ込める深みをつくったりしてきた。 だが、24年の能登半島地震…この記事は有料記事です。残り474文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする