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長引くホルムズ海峡問題は、日本の政治や経済、人々のくらしにも大きく影響しています。その中で、国際法の意義をめぐってリベラル派と保守派で論点の一致がみられるそうです。政治学者の谷口将紀さんが、寄稿「論壇時評」で迫りました。ポイント・小泉進次郎氏の動向、保守論壇が先取り・国際法めぐり、リベラル・保守で議論がかみ合った?・異なる角度から説く「血の通った」憲法論 評者は20年以上、国政選挙のたびに本紙と共同で有権者と候補者のアンケートを実施してきた。幸い、多くの読者に関心をお持ちいただいているが、同時に長年の経験から否定的反応のパターンも分かってきた。 例えば、日米安保の強化をめぐって有権者と当選者の意見に開きがあるデータを紹介すると、保守派から「偏向報道だ」との反発が出る。逆に、首相が石破茂から高市早苗に代わり、有権者の好感度が急伸したという分析には、今度はリベラル派から「くだらない調査をするな」という声が上がる。 政治に限らず、好都合なものだけを見たい感情は自然だ。評者も、阪神が負けた翌日にはスポーツ面を飛ばして新聞を読む。ただ、一見意外なものから学べることが多いのも事実である。進次郎氏の動向を先取りした保守誌 先月末からの論壇でまず驚いたのが、「WiLL」「Hanada」が小泉進次郎のインタビューや対談を大きく載せたこと(❶、❷)。高市を支持する両誌は、先の自民党総裁選でライバルと目された小泉を厳しく批判してこなかったか、と不思議に思っていたら、ほどなく党内で高市を支える「国力研究会」を、小泉も発起人となり発足させるとの報道がなされた。月刊論壇誌であっても、既に起きたことを後追いするばかりではなく、次に起こることを(希望的観測にとどまらず)先取りするときもあると再確認した次第だ。 最保守派とされてきた高市のもう一つの側面を見たのが、高市の配偶者である山本拓へのインタビュー記事だ(❸)。取材した河野(かわの)嘉誠(よしのぶ)によると、高市夫妻は伝統的家族観にとらわれず、お互いの人生やキャリアを独立した個人として尊重し合い、家庭では役割分担をしながらともに支え合うリベラルな部分すらある。それならば、国会における与野党の非妥協的な議論を打開する糸口もありそうなものだが、と次なる疑問も浮かぶ。国際法めぐり、議論がかみ合う? その高市政権を悩ませている…この記事は有料記事です。残り2283文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする