インタビューあえてぼんやり描いたフェルメール 卓越した表現の数々を学芸員解説弓長理佳印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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オランダの画家ヨハネス・フェルメール(1632~75)の名作がやってくる。今夏、「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展」が大阪中之島美術館で開催される。「少女」の魅力を、作品を所蔵するオランダ・マウリッツハイス美術館のユーディト・ニーセン学芸員に聞いた。「真珠の耳飾りの少女」はみんなが妄想する 原田マハさんが語る魅力 多くの人がまず目を引かれるのが、題名にもなった大粒の真珠と、鮮やかな青色のターバンではないだろうか。 ターバンには、ラピスラズリという鉱物を原料とする顔料「ウルトラマリン」が使われている。産出国のアフガニスタンから地中海を経てイタリアのベネチア、オランダへと運ばれる輸送コストの高さや、顔料へと精製する際の工程の煩雑さなどから、17世紀当時は金よりも高いものとして珍重されていた。 そのためウルトラマリンは宗教画で聖母マリアのマントを塗る時や、貴族からの依頼を受けて肖像画を描く際に使われることが多かった。それを、普通の少女のターバンに大胆に使ったのはなぜか。ニーセン学芸員は「私たちはその理由を想像することしかできない。けれどこの青が私たちに、少女が格式高く距離感がある存在であると同時に、鮮明にそこにいるという印象を残している」と話す。 より安価な青の顔料は他にもあったが、フェルメールはウルトラマリンを好んだ。退色や変色がしづらい上質な青色は、フェルメール・ブルーと呼ばれ今も多くの人に愛されている。「あえてぼんやり」卓越した表現の数々 光り輝く真珠は、実は丸い輪…この記事は有料記事です。残り1731文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする