「真珠の耳飾りの少女」はみんなが妄想する 原田マハさんが語る魅力聞き手・弓長理佳印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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今夏に来日する、オランダの画家ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。少女の何が、私たちをひきつけるのか。短編集「すべてが円くなるように」で、フェルメールにまつわる話を書いた作家の原田マハさんに、魅力を語ってもらいました。「真珠の耳飾りの少女」が来日へ フェルメール展、開催概要決まる ――この絵のどこが好きですか。 短編集の表紙に絵を使わせてもらって気付いたのは、見る人を捉えて離さない力があるということ。表紙につられて買ったという方もいらっしゃったようなんですね。それだけ強い磁力を持っているのがこの絵の最大の魅力だと思います。 あとは、ものすごく小さい作品なんですよ(縦44.5センチ×横39センチ)。 2023年にアムステルダム国立美術館で開催されたフェルメール展に行ったんです。初期は宗教画など大きな作品があったんですけど、その後は小さな作品を、しかも身の回りにあるようなものを描いている。 愛すべき日常や人々をそばに置いておきたい感覚でしょうか。そう考えると、この少女もアイドルみたいですよね。スマホの待ち受けにしたり、ブロマイドやトレカを持ったりするような。その画家の感性が、300年以上の時を経て「いとしいものをそばに置いておきたい」という私たちの感覚につながっているのがすごいことだと思います。フェルメール展、来日する全12作品を紹介 17世紀オランダの名品 ――どんな場面を描いた作品だと思いますか。 2012年にこの絵が来日した時に、朝日新聞で掌編小説を書きました。その時は、誰かに向かって語りかける少女が「絵の中に、永遠に閉じ込められてしまった」という表現をしたんですけど、見る人によって感じ方は全然違うでしょうね。 2003年にスカーレット・…この記事は有料記事です。残り1735文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする