ストーリー世界一だった国産ハッカ、産地再興めざす北海道にチョコミン党も注目丸石伸一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする【動画】北海道滝上町の和ハッカ=丸石伸一撮影
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夏を前に、大手生協はハッカ配合の「ルームミスト」を宅配カタログで売り出す。 すっと鼻に抜ける清涼感と、上品な甘い香り。一吹きすれば、リフレッシュ効果も期待できる。 北海道北部の山あいの里、滝上(たきのうえ)町で育てられた天然ハッカの商品だ。栽培農家3人の会社「和ハッカ・ラボ」が開発する。2025年から主な生協が採用し、初めて全国の販売網に乗った。 町があるオホーツク地方は90年近く前、世界のハッカ市場の70%を占める一大産地で、2万ヘクタールもの畑が広がっていた。やがて海外産や化学工場でつくる合成メントールに押され、10ヘクタールほどに急減する。 消滅寸前までいきながら細々と続けられてきた希少な国産「和ハッカ」に今、再び光が当たり始めている。世界一の産地が消滅寸前に 「あそこであきらめていたら、途絶えていただろう」 ラボの一人、瀬川博さん(66)は40年前を振り返る。 北海道大学で建築を学んで上京し、工業デザインの会社に入った。あこがれの東京だったが、なじめないでいたところ、実家の農業を手伝うよう父から誘いがあった。わずか1年でサラリーマン生活に見切りをつけた。 初めて運転するトラクター。基礎から農業を学ぶ日々が始まる。 きつかったが、苦にはならない。ただ一つだけ、どうしても嫌なことがあった。 ハッカの栽培だ。 除草剤が使えず、いくら取っても雑草が生えてくる。秋に手で刈り取り、棚にかけて乾燥させる。巨大な釜に入れて蒸し、葉に含まれる油を湯気とともに噴き上がらせて抽出する。 耕してから精油(エッセンシャルオイル)を取り出すまで、どれをとってもほぼ手作業だ。なのに海外産や合成メントールとの競合は激しくなるばかりで、販売価格は落ち込む。 かたや、ジャガイモや小麦づくりは機械化が進み、効率よく大規模につくれるようになった。 周りは次々と手を引いていく。ハッカづくりの伝統は、風前のともしびだった。葛藤のさなかに起きた奇跡 「うちもハッカをやめないか」 実家に戻って2年目の秋、たまらず父に頼んだ。 だが、父は頑として首を縦に…この記事は有料記事です。残り3565文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人丸石伸一北海道報道センター|経済全般、行政専門・関心分野経済全般、北海道関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






