深掘り河村能宏印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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Mrs. GREEN APPLEの音楽はロックではないのか。4月30日に発表された国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」のノミネート一覧は、そうした問いを想起させるものだった。 この日発表された63部門の中には主要部門のほかにジャンル別の賞もあり、ミセスは「最優秀J―POPアーティスト賞」の候補に選出されていた。 彼らの楽曲はビートの強いバンドサウンドだ。「最優秀ロックバンド/ソロアーティスト賞」の候補になっても不思議はないが、名はない。朝日新聞のデータベースでも、彼らを紹介する言葉は「3人組バンド」「人気バンド」が多く、「ロック」の呼称は避けられている。そもそもJ―POPが邦楽全体を指す場合もあるが、ここではロックやヒップホップと並ぶ独立した一部門となっている。 音楽ジャンルは、突き詰めて考えるほどその実体は捉えがたい。なぜなのか。 ポピュラー音楽研究者の南田勝也・武蔵大学教授は、マックス・ウェーバーの「理念型」という概念を用いてその本質を説く。理念型とは、現実に起きている事象への理解を手助けするための参考モデルだという。南田教授は語る。 「ロックやJ―POPといったジャンルは、世の中のすべての楽曲を漏れなく特定の枠に収めるために存在していません。厳密に当てはめようとすると矛盾や違和感が生じます。ただ、それらの明確な区分が頭の中にあるからこそ、ミュージシャンが新たな音を生み出してきた時に『これはロックとポップスの中間的な音楽だ』などと、その立ち位置を測ることができるわけです。ジャンルとは、音楽の全体像を把握し、新しいサウンドを可視化するための土台なのです」 では、その「土台」はどのように形作られるのか。作曲家でNPO法人「ミュージック・プランツ」理事長の北田陽一郎さんは、ジャンル成立のプロセスをこう説く。「音楽ジャンルは死につつ生きている」 「新しいサウンドを生み出す…この記事は有料記事です。残り1748文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







