セクハラ認定の福岡・田川市長、辞意表明 女性職員「強い失望」2026年5月22日 10時39分(2026年5月22日 21時32分更新)貞松慎二郎 松本江里加印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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秘書だった女性職員にキスをしたことなどが第三者調査委員会にセクハラ行為と認定された福岡県田川市の村上卓哉市長(55)が22日会見を開き、5月末に辞職すると明らかにした。「市政停滞を招くようなことは何としても避けるべきだという思いから辞職を決断した」と理由を説明し、今後の市長選に立候補するかは「白紙」とした。恋愛でなく力関係での行為、セクハラ認定 識者「どこでも起きうる」 セクハラ問題は2025年2月に週刊誌報道で発覚した。「男女の不倫関係だった」とする村上氏に対し、職員は「強いられた同意」型のセクハラだったと主張。弁護士で構成する第三者委が事実関係を調べ、今月18日、村上氏の四つの行為を「セクシュアルハラスメントに該当すると判断せざるを得ない」と結論づけ、報告書を市へ提出していた。村上氏はその後「内容を精査したい」などとして、進退については明言を避けていた。 この日の会見で、村上氏は第三者委の報告について「何かを説明するべき立場にない」とした上で「当時の私の認識と相手方の認識に乖離(かいり)があったことに気づけなかったということであれば、そこは反省すべきところだろう」と話した。 一方で「少しこれは違うんじゃないかという部分もあった。報告書の中身全部が納得できるということではなかったのは事実だ」とも述べた。 村上氏は25日に市議会議長に辞職願を届ける予定。市選挙管理委員会によると、議長が辞職を市選管に通知した翌日から50日以内に市長選が実施される。 会見の主なやりとりは以下の通り。 ――辞職を決めた理由は何か。 第三者委員会の報告を受けて、市政の混乱を招いていることは事実。混乱を長引かせると、市民生活に直結した予算案が上程される6月議会に影響を及ぼす。ここはいったんけじめをつけさせていただくという思いで辞職を決意した。 ――出直し市長選に立候補する気持ちは。 現在のところは白紙。家族や長きにわたって支援をしてくれた方たちと認識を共有しながら、今後の方針を決める。 ――説明責任をどう果たすのか。市民に対する謝罪は。 報告書の中身については私が何か説明できる立場にはない。市民には昨年の問題発覚以降、度々混乱を招いたことに関して本当に心からおわびを申し上げる。 ――性加害について振り返ってどう考えるか。 当時の私の認識、それと相手方の認識に乖離(かいり)があった。ここに私が気づけなかったということであれば、そこは大いに反省すべきところであろうと考えている。 ――第三者委の報告書をどう精査したのか。 少しこれは違うんじゃないかという部分もあった。報告書の中身全部が納得できるということではなかったのは事実だ。個別具体的な事案をいたずらに争うのは相手方に対する二次被害につながる恐れもある。感想や見解を述べるのは慎重にならなければいけない。 ――市長は相手方の女性職員に対して法的措置を取る意向を示していたが、その気持ちは。 職員のプライバシーを守ることも市長としての責務であると考えると、これ以上の争いは有益ではない。女性職員「辞職をもって終わらない」 村上氏の会見を受け、女性職員は代理人の弁護士を通じて「十分な自覚や説明がないまま辞職という形になったことには、強い失望と複雑な思いがあります。この問題は、単に辞職をもって終わるものではないと考えています」などとするコメントを出した。被害を訴えた職員の手記全文有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人貞松慎二郎西部報道センター|筑豊地区担当専門・関心分野祭り、民俗芸能、伝統文化、風習松本江里加西部報道センター専門・関心分野地方、子どもの権利、福祉など関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






