現場から谷辺晃子 東孝司印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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民家として初めて国宝に指定される見通しになった2棟は、いずれも兵庫県に残った茅葺(かやぶ)き屋根の古民家だった。ともに中世の暮らしを伝える「千年家(せんねんや)」として地元で親しまれてきた。 文化審議会が22日、国宝に指定するよう文部科学相に答申したのは、神戸市北区山田町の箱木(はこぎ)家住宅主屋と、姫路市安富町皆河の旧古井家住宅。 いずれも家の構造は、入り母屋造りの茅葺き屋根で、軒が低く、外からは柱が見えない大壁造(おおかべづくり)。開口部が少なく、採光はあまりされない。 正面には応接間のような1部屋、背面に寝たり食事をしたりする生活空間の2部屋を並べる「前座敷型三間取(みまどり)」の形式となっている。かまどや囲炉裏もある。 県教育委員会の文化財担当者は「戦禍にも火災にも遭わず、長い歴史のなかでも消滅することなく残っていたのは奇跡的」と評する。 箱木家住宅主屋は、南北朝の動乱があった14世紀ごろに建てられた現存最古の民家だ。 箱木家は中世の土豪(地方の小領主)で、応永期(1394~1428年)ごろ、地域の神事や行事を主宰する組織「宮座」のナンバー2だった。 1967年に国重要文化財に指定された当時は70メートル北西にあった。ダムの建設に伴い、77~79年に現在の場所へ移築された。 このころまで主屋に住んでい…この記事は有料記事です。残り1286文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする