「私と違うあなた」とどう生きてくの? 元新聞記者が考える「共生」2026年5月21日 17時00分富岡万葉印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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兵庫県立ピッコロ劇団(尼崎市)は舞台「走る本屋と星降る島」を5月末から上演する。離島を舞台に「私と違うあなた」とどう対話するかを、劇作家の伊地知克介が書き下ろした新作だ。 海と星が美しい離島に、仮設の古書店を営むバス運転手と怪談を追う米国人学者、翻訳家、漁師らが暮らしている。バス路線は廃止が決まり、古書店の存続も危うい。そんな中、彼らは「あり得ない存在」と出会い、不思議な依頼を受ける。 伊地知は離島を「内外で分けられ、コミュニケーションのギャップがある象徴的な場所」と見立てる。移住者と共生することが当たり前になった現代で、自分と異なる存在と社会を築くことに挑む人々の姿を描きたかったという。 もう一つ、こだわったのが、ネットの普及で姿を消しつつある書店の存在だ。伊地知は新聞記者業の傍ら戯曲を執筆し、2年前に専業作家になった。「新聞に一覧性があるように、本屋も自分が目指す本の横に知らない本が並んでいる。そういう新しいものとの出会いは社会的に重要だと思う。感傷とは別に、守りたい気持ちがあります」 演出を手がける劇団員の岡田力が続ける。「街の本屋も銭湯も、田舎の風習も……。時代が変わる時に消えていくものをドライに切り捨てるんじゃなくて、愛情が大事なんじゃないの?って、この作品で表現したい」 5月29~31日、6月6、7日、同市のピッコロシアターで。6、7日には目が不自由な人のサポートとして、伊地知が手がけたシナリオを劇団員が朗読する音声ガイドサービスがある(5月30日までに要申し込み)。☎06・6426・8088(同劇場)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







