現場から「日本一日の丸を掲げる」目指した町はいま 「国旗損壊罪」への思い平川仁印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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日本家屋が立ち並ぶ一帯で、玄関先に掲げられた日の丸はまばらだった。 建国記念の日の11日、「日本一日の丸を掲げる町」を目指した自治体を訪れた。石川県中能登町。国旗の購入者に商品券を渡す補助制度を2012年に作った。 雨の中、中心部の旧街道沿いで数えると、住宅約80軒のうち、日の丸を掲げていたのは4軒だった。別の新興住宅地区では見当たらなかった。元町議「日本人らしく揚げるべき」 五輪から着想 住民たちに聞くと、天候や高齢化を理由に掲げない人が増えたという。何人かは「晴れていても1割掲げるかどうか」と話した。町に住んで50年という男性は、「日の丸を掲げる町」だということ自体を知らなかった。日の丸は「元々掲げていない」という。 町の広報誌や、住民向けの町の封筒には「祝日には国旗を掲揚しましょう」という言葉が記されている。 「本当は町の半分以上は揚げてほしい。日本人は日本人らしく国旗を揚げるべきや」。町ぐるみの国旗掲揚を提案した元町議の作間七郎さん(82)は、町内の自宅でそう語った。玄関先には日の丸が掲げられていた。 きっかけは12年のロンドン五輪を前にした報道だったという。過去の五輪で、日の丸を背に躍動する選手たちに胸が高鳴ったのを思い出した。「これや」。中能登町を「日本一」にして知名度を上げる。そんな気持ちと日の丸が結びつき、「日本一国旗を掲げる町」を目指すことを12年6月の議会で提案した。 「日の丸を揚げる素晴らしい町だと広まれば、メディアも来る」 提案に乗ったのが当時の町長、杉本栄蔵さん(84)だった。国を思う気持ちとは 町を歩く 建国記念の日の3日前に開票された衆院選で自民党を圧勝に導いた高市早苗首相は、「国旗損壊罪」制定を主張し、「日本の名誉を守る」と語っています。日の丸を尊ぶという方向性では、補助で掲揚を促した中能登町の施策と似通う部分が浮かびます。国旗とは、国を思う気持ちとは。町を歩きました。 石川県中能登町の町長だった…この記事は有料記事です。残り3081文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする