ナチス・ドイツに対する勝利を祝うモスクワでの戦勝記念式典で、ロシア軍人の前で行進する北朝鮮の将兵たち(手前)=2026年5月9日、ロイター

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2006年10月9日、北朝鮮が初めて核実験をした直後、私はロシア極東のウラジオストクに向かった。核実験場から300キロほどしか離れていないこの都市の住民は、隣国による核実験に動揺していた。 ウラジオストク経済・サービス大学(現ウラジオストク大学)では、学生ら約千人が抗議集会で「沿海地方に平和を」とシュプレヒコールをあげていた。ある学生は「庭先で核実験があったようなもの。ショックだ」と話した。【NYTから読み解く世界】ロシアより親近感をこめて 北朝鮮のイメージアップ狙うプーチン政権 当時のプーチン大統領は「核実験を断固として非難する。大量破壊兵器の不拡散プロセスに甚大な損害を与えた」と表明し、ロシアは国連安保理の北朝鮮への制裁決議に賛成した。ロシアにとって北朝鮮は信用が置けない隣国だった。ウラジオストクの大学構内で、核実験反対を訴えて気勢を上げる学生たち。当時のロシア極東では、北朝鮮に対する警戒感が強かった=2006年10月12日、西村大輔撮影 あれから20年。ロシアと北朝鮮の緊密な関係をみると隔世の感がある。 ウクライナ侵攻の長期化で兵…