ロシアより親近感をこめて 北朝鮮のイメージアップ狙うプーチン政権Valerie Hopkins/The New York Times 抄訳=城俊雄/朝日新聞GLOBE編集部印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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See You in Pyongyang: Russia Pushes Its People to Embrace North Korea アナスタシア・ルサノワさん(21)が韓国・朝鮮語の勉強を始めたのは13歳のときだ。韓国を文化大国へと押し上げたK-POPや韓流ドラマに魅力を感じたことがきっかけだった。現在はモスクワの大学で学びながら、その趣味を将来の仕事につなげたいと考えている。 しかし、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ロシアを取り巻く国際情勢は激変した。ルサノワさんは今、自身の将来のキャリアは韓国より、むしろ北朝鮮との関わりが深くなるかもしれないと考えている。 交換留学プログラムの一環として訪問した北朝鮮から帰国した直後のインタビューで、ルサノワさんは語った。「ロシアは北朝鮮との関係改善を進めている。だから私にとって、ロシアでのキャリアアップという点で言えば、北朝鮮の方がより有望に思える」 飢餓や人権侵害、核の脅威――。そんなイメージが強い全体主義国家の北朝鮮の経済規模は韓国の50分の1にすぎない。それでも、ロシア政府は北朝鮮に多大な利点を見いだし、ロシア国民の北朝鮮への親近感を高めることに力を入れている。 ウクライナ戦争により、西側諸国からロシアがいっそう孤立する中、ロシア政府は、米国主導の国際秩序への挑戦者と自任する中国や北朝鮮といった、価値観を共有する東方の権威主義国家へ視線を向けている。 同盟国や、援助、貿易、軍事技術の新たな供給源を切実に必要としている北朝鮮は、ウクライナ戦争において、ロシアに極めて重要な支援を提供してきた。24年から25年にかけては、ウクライナ軍が一部を占領していたロシア南西部クルスク州の戦闘に自国兵士を何千人も派遣した。ウクライナ侵攻を機にロ朝が軍事同盟化 日本にとっても脅威に【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」北朝鮮は兵士を派遣しているだけではありません。ロシアが必要としている労働者も多く送り出していると、NYTは伝えています。 加えて北朝鮮は、戦争と国外…この記事は有料記事です。残り2765文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする