ストーリー中村瞬印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする【動画】水切りの「世界チャンピオン」橋本桂佑さんの実技=中村瞬撮影
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小石が意思を持っているかのごとく、走るように、滑るように、水面をはねながら進んでいく。 川に向かって石を投げ、水面をはねる回数や距離を競う「水切り」。国内外の大会を制してきた達人は「世界平和につながる遊び」と真剣に語る。美しい水の風景が広がる町で、その極意と魅力を聞いた。 4月下旬。「水切り世界チャンピオン」の橋本桂佑(けいすけ)さん(34)=栃木県小山市=と、埼玉県寄居町の荒川河川敷で落ち合った。「水切りに向いた石がたくさんある」という寄居は、練習拠点の一つという。 到着するやいなや、落ちている小石を見定めながら、平べったく、あまり角張っていないものを拾っていった。 川べりに立つと、利き腕の右腕を高く上げ、上半身を回転させながらたたきつけるように投げた。幾重にも連なる水紋を残しながら、石は80メートルほど離れた対岸に到達。目視で確認できただけで20回以上はねていた。日米英で大会制覇 極意を尋ねると「石の回転、水面との角度で決まる」とのこと。橋本さんによると、肩の力で投げるのではなく、ひじを支点にした前腕に、腰の回転によって生じる力を伝えるイメージという。小学校から高校まで野球をやっていた橋本さんいわく、投球とは力の伝え方が違うそうだ。 最適な角度は「水面に対して20度くらい」。石が空中にある時間が短いほうが空気抵抗の影響を抑えられ、小刻みな水切りになるらしい。橋本さんのはねた回数の最高記録は、64回だそうだ。 これまで国内で最大規模の水切り大会とされる高知県いの町の仁淀川国際水切り大会で6回優勝したほか、米国や英国の大会も制した。「日米英3国の主要な大会を制したのは僕だけ」として「世界チャンピオン」を名乗る。評価基準は距離、はねた回数、軌道の美しさなど大会によって異なるといい、仁淀川の大会ではこれらを総合的に評価するという。 「美しい水切り」の定義について、規則性を挙げる。間隔が少しずつ短くなっていくようにはねていけば、おのずと距離も伸び、美しい水切りになるとの考えだ。投石理論はいまだ完成しておらず、より美しい水切りを体現するために試したい仮説がいくつもあるという。自然に触れる機会増やしたい 水切りにはまったのは東北大…この記事は有料記事です。残り416文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







