視点・解説2026年4月26日 5時00分(2026年5月20日 17時20分更新)有料記事比嘉展玖 小川崇 興津洋樹印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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ニューヨークの国連本部で4月下旬から続く核不拡散条約(NPT)の再検討会議は、22日に閉幕を迎える。条約の3本柱となる「核軍縮」「不拡散」「平和利用」について原則5年に1度、状況を確認する場だが、直近2回の会議では、全会一致による最終文書の採択は失敗した。今回の議論は、どう進んでいるのか。注目すべき点を紹介します。【そもそも解説】核不拡散条約(NPT)ってなに? 再検討会議とは再検討会議のポイント①何を話し合う会議なのか②会議で目立った激しい対立③核兵器を巡る近年の動き④日本の演説「NPTの強化が急務」⑤被爆者は「悪魔の兵器」と訴え①何を話し合う会議なのか NPT再検討会議は、各国の代表が集い、条約がきちんと履行されているか、条約の目的に向かって国際社会が進んでいるのかなどを、基本的に5年ごとに点検する場だ。前回は新型コロナウイルスの影響で4度延期され、2022年に開催された。今回は11回目の開催となる。 会議は、各国がそれぞれの立場を表明した後、進展や課題、今後の行動の約束などを記した「最終文書」を全会一致で採択し、共通認識として確認することを目指す。【随時更新】会議の様子や被爆者たちの動きをお伝えします 00年の会議では、核保有国が核兵器を廃絶するという「明確な約束」が最終文書に盛り込まれた。10年の会議では、64項目にわたる具体的な行動計画が示され、この「明確な約束」が再確認された。 しかし、前々回(15年)と前回(22年)の会議では、2回続けて最終文書を採択できなかった。前回会議の半年前にあたる22年2月、ロシアがウクライナに侵攻。会議は、ロシアがウクライナに関する記述に反対し、最終日に決裂した。今回も、採択の難航が予想される。【更に詳しく】最も難しいNPT再検討会議②会議で目立った激しい対立 実際に会議が始まると、各国の間で激しい対立が目立った。主に欧米と、ロシア、中国、中ロが協調するイランとの間で、大きな分断がある。 欧米諸国は、イランによる核開発を改めて批判した。これに対しイランは、米国とイスラエルによるイラン国内の核施設への攻撃を非難。ロシアも米国批判に加わった。イラン攻撃なぜ起きた? 終結へ交渉の行方は? 知っておきたい要点 中ロは「核の傘」を拡大させるフランスの新戦略や、北大西洋条約機構(NATO)による「核共有」などを念頭に置いた批判や懸念を繰り返した。ロシアはウクライナ侵攻や、同国のザポリージャ原発の実効支配をめぐって欧州各国から批判を受け、反発している。 今年2月に失効した米ロ間の核軍縮の枠組み「新戦略兵器削減条約」(新START)に代わる後継の枠組みへの言及も注目されたが、批判合戦となった。【そもそも解説】新戦略兵器削減条約はなぜ失効? どうなる核軍縮 米国は、中ロに核戦力管理に…この記事は有料記事です。残り2183文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人比嘉展玖国際報道部専門・関心分野戦争体験の記録・継承、事件事故、パラスポーツ小川崇政治部兼国際報道部専門・関心分野戦争・平和関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする