自動車板金塗装の現場ではシンナー不足が深刻になっている=2026年4月27日、千葉県松戸市、若井琢水撮影

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関西の住宅向け塗装業者は、顧客から「塗料は足りているのか」と聞かれるたび、こう言い切っている。「うちは大丈夫です」。だが、その内心は不安でいっぱいだ。 米国とイスラエルのイラン攻撃が2月末。3月中旬からナフサを原料とする塗料の納入が滞り始めた。十分な在庫を持っていたつもりだったが、「このままだと6月末で在庫が尽きてしまう」 状況の厳しさは、業界に共通する。 東京商工リサーチによると、塗装工事業の倒産はことし1~4月の累計で48件。前年同期の38件を上回り、1989年以降4番目の高水準だ。資材の在庫不足が長引くと年間で過去最高に迫る可能性があるという。 政府はナフサの供給に問題はないと言っているのに、なぜ塗料が回ってこないのか――。関西の業者が取引先に尋ねると、こんな返事が返ってきたという。 「自動車など大きな産業向け…