2026年9月9日 19時05分(2026年9月9日 19時56分更新)堀内未希 滝沢隆史 荻野好弘印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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8日に線状降水帯が発生して記録的な豪雨となった名古屋市。一夜明けた9日、複数の住宅が、床上・床下浸水し、車両200台が水につかる被害に遭った。豪雨から一夜明けた愛知 浸水40棟、軽傷3人 小中など臨時休校も 名古屋市名東区の植田川は8日夜に越水。あふれた水で複数の車が歩道に押し流され、川べりののり面は崩れ、歩道の柵が川に落ちかけていた。 川沿いの3階建て民家は、1階車庫の乗用車が水につかり、腰の高さまで浸水した。この家で一人で暮らす住民によると、車庫のシャッターも曲がり開けられない状態で、9日朝も車は出せなかった。「ここまで降ったのは(2000年9月の)東海豪雨以来。自然災害なのでやり場のない気持ち。もう諦めるしかない」【動画】東海地方を襲った豪雨から一夜明けた9日朝、名古屋市名東区の植田川沿いでは車が複数、歩道に乗り上げていた=堀内未希撮影 30代の会社員女性は、自宅の車庫で昨年買った新車が水につかった。エンジンがかからなくなり、9日に修理を頼んだ。「車がないと仕事に行けない」と困惑気味に話した。マンションに住む会社員男性(67)は駐車場にとめた車がつかり、バイクは水没。9日は仕事を休み、車内の水をタオルで吸って絞り出す作業を続けた。「ここまで水がくるとは思っておらず、甘かった」 名古屋市内の国道では、複数の車両が被災。道路を管理する国土交通省名古屋国道事務所の職員らが、緊急車両の通行の確保のため、故障した車を優先的にレッカー車で移動させていた。 名古屋市の災害対策本部によると、けが人は軽傷の38人。床上浸水は64棟、床下浸水は61棟(9日午後7時現在)。道路やアンダーパスの浸水による被災車両は約200台という。市営地下鉄「長時間の全線運転見合わせ」はなぜ? 線状降水帯による豪雨で、名古屋市営地下鉄は8日夕から夜にかけて5時間以上、全6路線で運転を見合わせた。市交通局によると、長時間にわたる全線運転見合わせは初めて。約26万人に影響した。 運転を見合わせたのは同日午後5時15分から。「市内各地に避難指示が出て各駅で浸水の危険が高まった」(電車運転課)と判断したという。 河川の水位低下を確認しながら、全線で運転を再開したのは午後10時半から。広沢一郎市長は9日の記者会見で「名古屋から雨雲は遠ざかっても慎重な見極めが必要だった」と述べた。 名城線大曽根駅ではコンコースが浸水し、改札機が一時使用できなくなり、平安通駅では3番線ホームの柵が開閉しなくなったという。 市バスは、道路の冠水に伴って運転見合わせ路線が午後5時15分に全路線に拡大。午後8時半には終日の運転見合わせを決定した。 名古屋市内の道路はアンダーパスで通行止めになるなどの規制に加え、公共交通の利用客を迎える車もあって渋滞した。 9日は地下鉄、市バスとも始発から平常運転した。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません