2026年9月9日 8時40分(2026年9月9日 13時02分更新)堀内未希 滝沢隆史 寺西哲生印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする【動画】東海地方を襲った豪雨から一夜明けた9日朝、名古屋市名東区の植田川沿いでは車が複数、歩道に乗り上げていた=堀内未希撮影
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秋雨前線の影響で東海地方を襲った豪雨から一夜明けた9日、愛知県内では被災状況が少しずつ明らかになっている。 越水被害があった名古屋市名東区の植田川沿いでは9日朝、住民が片付け作業に手を焼いていた。名古屋の豪雨、路上に残された車200台 一夜明けレッカー車で移動近畿・四国・東海で線状降水帯の恐れ 秋雨前線、9日も日本付近に線状降水帯の発生、昨年超えペース 豪雨続発、対策強化も止まぬ被害 3階建ての民家に住む高齢の一人暮らしの住民は8日午後6時ごろに水が道路にたまり、腰の高さくらいまで冠水したといい、1階の車庫の乗用車や倉庫のDIY用具が水につかった。 午後9時ごろには水が引き始めたが、車庫のシャッターも曲がってしまって開けられない状態で、9日朝も車は出せていないという。「ここまで雨が降ったのは(2000年9月の)東海豪雨以来。当時は排水ポンプが止まってしまったが、今回は水が早く引いた。自然災害なので、やり場のない気持ち。もう諦めるしかない」と話した。 植田川沿いに住む70代女性は、午前6時ごろに家の近くで川べりの「のり面」が崩れ、歩道の柵が崩れているのに気づいた。柵は約30メートルくらいあり、「柵がなくなっていてびっくりした。昨夜8時ごろは柵があったので、夜のうちに崩れたのだろう」と話した。 植田川沿いのマンションに住む会社員男性(67)は8日夜、交通機関が運転を見合わせていたため、中村区の勤務先に迎えに来てもらい約2時間かけて帰宅した。駐車場の車のドアを開けると、車内に3センチくらい水がたまっていた。バイクは水没していた。 9日は仕事を休み、車内の水をタオルで吸って、絞り出す作業を続けていた。駐車場は30センチほど高い所にあり、「ここまで水がくるとは思っておらず、甘かった。水没しなかったのは不幸中の幸いだった」と肩を落とした。名古屋市内で最大約3500人が避難 名古屋市内の主要幹線道路は、前夜の大雨で立ち往生したとみられる故障車両が目立った。 北区の大曽根駅周辺の国道19号では、複数の車両が路上に残っていて、道路を管理する国土交通省名古屋国道事務所の職員らが、緊急車両の通行の確保のため、道路の中央などにあった車を優先的にレッカー車で移動させた。 名古屋市は9日朝、災害対策本部員会議を開いた。午前6時現在で、雨水をためる調整池などの貯留施設の6割が埋まったままの状況といい、今後大雨に見舞われた場合に8日より内水氾濫(はんらん)が起きやすくなっているとして市は注意を呼びかけている。 市上下水道局によると、8日の雨のピーク時にはポンプ265台中264台が稼働し、貯留施設は一時9割超が埋まったが、その後、排水により、6割まで減らしたという。 気象庁によると、愛知では9日夜の初めごろまで、線状降水帯が発生して大雨災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があるといい、市上下水道局では「夕方までに貯留施設が空になる可能性は低く、大雨が降れば、昨日よりも早く地表面に水が上がってくる危険性がある」と説明している。 市災害対策本部によると、午前4時時点で、床上浸水は1棟、床下浸水は2棟。けが人は、避難所で転倒した70代の女性の軽傷者の1人だという。市は9日、市内の小学校や中学校、特別支援学校などを臨時休校としている。市内では8日の雨で最大約3500人が避難した。 また愛知県災害対策本部によると、北名古屋市で2人がけが(軽傷)をしたという。名古屋市をのぞく県内の床上浸水は15棟、床下浸水は25棟という。 JR東海は中央線の名古屋―中津川間で始発から運転を見合わせたが、名古屋―高蔵寺間で再開した。千種駅では前日に、線路が冠水したため、線路や設備に問題がないか、安全確認を進めていた。相次ぐ豪雨の背景は? 大気中の水蒸気増加、過去と同じ気圧配置でも有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません






