インタビュー子どもの話聞き環境を変える 個性に向き合うデンマークの不登校対応聞き手 編集委員・宮坂麻子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
日本で小中学生の不登校は2024年度に約35万人と、過去最多を更新しています。デンマーク在住の文化翻訳家で、現地の教育に関する著作もあるニールセン北村朋子さんは、デンマークにおける不登校問題にも関心を寄せてきました。デンマークには日本のように「不登校」の明確な定義はありませんが、日本が参考にできることがあるといいます。「学校に来ないなら何する?」 デンマークにも、授業に興味が持てないなど、登校しづらくなる子はいます。 その場合、デンマークでは、その子がどうすれば登校しやすくなるか、教室に居やすくなるか、学校が楽しいと思えるかを、学校側が話し合ってとても柔軟に対応します。 こんな例がありました。知人の子が、日本の小学4年生に相当する学年だったある日、「学校に行きたくない」と言い始めました。 座学の授業も苦痛で、「学校に通う意味がわからない」と言うのです。 すると、先生は学校に来ないとしたら、毎日何をするか、本人に尋ねました。 車好きな子で、車に関連した動画などを見ると伝えたところ、「じゃ、いい方法を考えよう」と、登校する代わりに町のカーディーラーにしばらく通えるよう交渉してくれました。インターンのような形です。 3カ月もすると、経理や事務仕事でパソコンや数式を使うこと、メカニックには化学や工学の知識が必要で、お客さんとも地域社会の様々な話をしなければならないことなどを知り、「勉強は必要だ」と納得して、少しずつ学校に戻りました。 ただし、教室で一日中授業を受けるのは難しいので、先生に野外学習を認めて欲しいと要望しました。すると野外学習クラブとして、教員が付いて、同じ希望の子どもたちと週に何回か外で学ぶ形ができたそうです。 学校にも、町の人々にも、ほかの保護者にも、子どもの思いと向き合い柔軟に育てようという文化が根付いていると感じたエピソードでした。どんな子の声にも耳傾けて 学習法やテストも柔軟です…この記事は有料記事です。残り1129文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら
この記事を書いた人宮坂麻子編集委員|教育・こども担当専門・関心分野教育・こども関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする







