インタビュー聞き手・福島慎吾印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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学生の頃から25年間、東京・小笠原諸島に固有の植物を研究してきました。 ハイビスカスの一種であるオオハマボウは、種子が海流に乗って運ばれ、世界中の島々の海岸で見られる植物です。私が研究している植物のひとつが、その仲間の「モンテンボク」。世界で小笠原諸島にしか生育していません。 海の近くに生えるオオハマボウは、世界中どこでも見た目がそっくり。しかし、モンテンボクはオオハマボウと違って、山の中に生えます。そして、小笠原諸島の父島と母島は約50キロしか離れていないのに、形態が違うのです。父島では葉の裏側に毛がなくてツルツルですが、母島では毛が密生している。 オオハマボウは世界中であまり変わらないのに、なぜモンテンボクは小笠原諸島の中でも違いがあるのでしょうか。 おそらくモンテンボクの祖先は小笠原の島々で分布を広げた後、海流による種子の散布能力を失ったことで島の間での行き来が減り、島ごとの違いが大きくなっていったと考えられます。 オオハマボウの種子は水に浮きますが、モンテンボクは完全には浮かない。鳥も実を食べないのです。 しかし、毛の有無の違いにどんな理由があるのか、わかっていません。たまたまその島に毛深いモンテンボクが多かったのかもしれないですね。 植物が面白いと思ったのは、大学に入ってからです。小さいときから生き物が好きで、大学では生態学や進化学を学びたいと進学しました。大学3年のときにたまたま植物系統分類学の実習に参加。採集した植物の標本を作って図鑑で同定する内容だったのですが、どうしても図鑑と一致しない。先生も「納得いくまで調べたらいいよ」と正解を教えてくれなかった。実は図鑑の内容が正しくなかったのですが、植物にはまだわかっていないことがたくさんあるんだと知りました。植物を求めて島へ…… 研究者の生活とは 東京都立大には小笠原に研究…この記事は有料記事です。残り825文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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