ストーリー神戸郁人印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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始まりは突然だった。高校2年の春のことだ。 なぜか授業中だけ、おなかが張る。おならがしたくてたまらず、我慢しても漏れ出てしまう。周囲を不快な気持ちにさせないよう、友人とも距離を置いた。 東京都内の男性(47)は、恥ずかしさと惨めさを感じながら、強く思い続けてきた。 「俺は臭い。だから、人と関わってはいけないんだ」私たちの体が発する「におい」。時に、強いコンプレックスをもたらし、日々の生活に深刻な影響を及ぼします。生きづらさと共に歩む人々の姿を見つめます。 高1まで健康そのものだった。不調の理由を探るうち、思い至ったことがある。進級後にクラスメートとなり、後ろの席に座っていた、男子生徒の存在だ。 彼とは地元と小学校が一緒。高学年の頃、級友と共に自分をいじめてきたのだ。国語の授業中、詩の暗唱発表会で緊張し、みんなの前で泣いてしまったのがきっかけだった。 「俺になら何をしてもいいと思っているのか」。屈辱感が募り、身近な友達に傷つけられることを強く恐れるようになった。おなかの症状は、トラウマの表れだと理解した。 やがて長く激しい腹痛に襲われ始め、起床後から通学中まで苦しんだ。おならが漏れ出ることも増え、周囲から冷たく扱われた。 クラスで席が後ろの男子にイスを蹴られ、体育の授業中、同級生から「なんでそんなに臭いんだ」と罵(ののし)られた経験もある。【関連記事】「臭い自分」が許せない 「不安と敵視」が招く苦悩、心理学者の見方学園祭、誘ってくれたのに… 「臭いのせいで、みんなに迷惑がかかる」 いつしか強迫的に思い詰め、生活が一変してゆく。 勉強に集中できず、1年次に…この記事は有料記事です。残り1382文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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