ストーリー日本酒「宝剣」、辛口で人気 それでも社長は「苦しい」…その理由は伊東聖印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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手がけた酒は売れるようになった。収入も増えた。日本一を含め、思い描いていた夢はすべてかなえた。それでも今、胸を占めるのは「苦しさ」だ。宝剣酒造(広島県呉市仁方(にがた)本町1丁目)の社長で杜氏(とうじ)の土井鉄也さん(51)はそう言う。 10代半ばで暴走族に入り、けんかに明け暮れ「ドイテツ」と恐れられた。そんな土井さんが酒造りに携わるようになったのは、21歳の頃。家業は明治初期創業の老舗だが、経営は厳しく、4代目の父が杜氏を兼ねていた。その父が酒造りの最中に倒れた。 土井さんが引き継ぎ、酒造りのマニュアル本を見ながら取り組んだ。食事どころではなく、1週間で7キロ体重が落ちた。 2年後、栃木県であった試飲会で、自分の酒のレベルの低さを思い知らされた。売り上げは落ちていて、どうすればうまい酒が造れるのか、眠れず苦しんだ。その年から、醸造アルコールなどを加えない純米酒造りにほぼ特化した。 年々、売り上げが伸び、品質も上がっていると感じていた。19年に日本一 喜びの直後、我に返った 銘柄を隠して日本酒の酒質の…この記事は有料記事です。残り1048文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人伊東聖呉支局長専門・関心分野事件、沖縄、被爆者・戦争体験者、街だね関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする