コラム・寄稿2026年8月25日 16時00分山口史朗印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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編集委員コラム「For the Game」 インタビュールームの真ん中付近で、ぽつんと一人、うつむき加減の背番号6がいた。 第108回全国高校野球選手権大会は智弁和歌山の優勝で幕を閉じた。決勝のスコアは4―3。惜しくも準優勝に終わった健大高崎(群馬)の選手たちの表情は、悔しさと充実感が入り交じっていた。 その中で、2年生でスタメンだった神崎翔斗は「何もできなかった」と、無力感を口にした。最高に「かっこいい兄」になる 健大高崎の石田雄星が妹に見せた一発 1番打者を任されながら、準決勝と決勝はいずれも4打数無安打。決勝ではエラーもした。 「自分の力のなさを感じる大会でした。このままだと、上のレベルでは通用しないと思った」。唇をかみながら、そう絞り出した。 身長177センチ、体重77キロの遊撃手だ。1回戦ではセンター前に抜けそうなゴロに追いつき、体をくるりと回転させながら一塁へ送球するファインプレーを見せた。 打撃でも群馬大会決勝で本塁打を放ち、甲子園でも長打を打った。適時二塁打を放った1回戦の後は、「あのショートすごいぞ」と気づいた大勢の記者に囲まれていた。 来年のドラフト候補に挙がる好選手で、夢は「メジャーリーガー」。抜群の身体能力を生かしたダイナミックなプレーが魅力のタティス(パドレス)に憧れる。 ただ、今大会の後半は「自分のバッティングが出来なかった。形が崩れていた」と振り返る。 この悔しさを、どう次に生かすか。 ホワイトソックスの村上宗隆は、九州学院(熊本)の1年生で出場した夏の甲子園で1回戦敗退だった。4打数無安打。「球の重みが違った。また帰ってきたい」と全国レベルの投手を肌で感じ、その後の練習の糧とした。 ドジャースの大谷翔平もパドレスの松井裕樹も、2年生の夏に甲子園で活躍はしたが頂点には立てず、悔し涙で終わっている。 自分の現在地を知り、反省や課題を見つけ、成長につなげる。甲子園はそのための舞台でもある。攻守に「華」を感じさせる神崎の1年後、そしてその先の将来を楽しみに取材を続けたい。健大高崎は「自由すぎる」 ルールなき寮生活、芽生えたのは「自律」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人山口史朗編集委員(高校野球)|高校野球、野球全般専門・関心分野野球全般、体操、競馬関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






