インタビューサイバー防衛変えたミュトス 片山金融相「今そこにある危機」の真意聞き手・堀篭俊材印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
AIの時代 ミュトスの教訓① 危険すぎるAI(人工知能)として注目された米アンソロピックの高性能AI「クロード・ミュトス」。フロンティアAIと呼ばれるこうした最先端AIの登場は、金融などのシステムへの新たな脅威を浮き彫りにするとともに、AIをめぐる国際競争の中での日本の立ち位置を映し出した。ミュトスが突きつけた現実とは何か。インタビューシリーズで探る。初回は片山さつき金融相(67)に聞く。 ――ミュトスの脅威を「今そこにある危機」と表現しました。 「ミュトスが衝撃だったのは、基盤システムの弱点を非常に短時間で発見できることだ。数時間どころか30分や5分で見つかったという話もある。これまではプログラマーが脆弱(ぜいじゃく)性を見つけて修正することで対応してきたが、そうした人海戦術では追いつかなくなる可能性がある。サイバー犯罪の被害は金融機関で最も大きくなりやすい。だからまずは実際に何が起きているのかを把握するため、米国にアクセス権を認めてもらう必要があった」中国製AI「米国に追いついたとの見方も」 ――アクセス権を得た意義はあったのでしょうか。 「非常に大きかった。フロンティアAIの能力を実際に把握できるようになった。恐れるべき危機ではあるが、過度に恐れるものでもない。その判断ができるようになっただけでもアクセス権の価値は大きい」 「米国の大手銀行ではAIによる検証で1万件規模の脆弱性が見つかったとされるが、全部直すには1年近くかかる。だから本当に危険なものから優先的に対応するという考え方に変わってきた。防御力向上だけでなく、AIに対応できる人材や組織を育てる効果も大きい」 ――中国の高性能AIにはどう対応しますか。 「中国は少し前までは米国に…この記事は有料記事です。残り1363文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人堀篭俊材経済部|金融担当専門・関心分野金融、ガバナンス、エネルギー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






