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(22日、第108回全国高校野球選手権大会決勝 智弁和歌山4―3健大高崎) 智弁和歌山が健大高崎を破り、5年ぶり4度目の頂点に立ちました。試合後の選手のコメントなどをお届けします。・試合後の全選手コメント・松本虎太郎主将と中谷仁監督インタビュー・試合経過とスタンド雑観・先発メンバーと試合前の監督コメント「強打の智弁和歌山」は低反発バットをどう攻略? 答えは簡単だった両チームで計12人の投手登板 高校野球「新時代」を感じさせる決勝智弁和歌山の選手のコメント ①和気匠太選手(3年) 「(本塁打を打たれたのは)見せ球のカーブだったんですけど、それを完全に仕留められた。さすが健大高崎だなと思いました。仲間に最後まで助けてもらいました。人生で一番、って言っていいくらい、本当にいい夏だったなと思います」 ②山田凜虎選手(3年) 「新チームになってからずっとチーム全体で日本一になると口にしてきたので、それを体現できてよかった。智弁和歌山らしい打ち勝つ野球ができたと思う。また来年、後輩たちがここに戻って来てくれるのを信じています」「ナンバーワン捕手」山田凜虎はSNSもゲームもやらない ③荒井優聖選手(3年) 「しっかりコースに投げきってくるピッチャー陣だったので、そこが結構苦戦したんですけど。他のバッター陣がしっかりチャンスの時に打ってくれたので良かった。ずっと日本一になろうって言い続けていたので。それが言霊というか、実現してうれしいです」 ④楠本龍生選手(3年) 「(八回の安打の前に、バントを2回失敗して)正直焦りましたけど、もうやるしかないというか、覚悟を決めていました。僕らはずっと準優勝で終わってきたチーム。(悔しさを)晴らすその気持ちが強かったのかなと思います」 ⑤黒川梨大郎選手(3年) 「チャンスの場面で打てず、切り替えて守備では貢献しようと思っていた。最終回、2本飛んできて、しっかりアウトにできて良かった。最高の仲間と最高の思い出になりました」 ⑥川原一将選手(3年) 「八回裏は一度バントを失敗して相手捕手に当ててしまい、ベンチに戻った。その時、監督に『失敗してもいいから自信もっていけ』と背中をたたいてもらい、すごく勇気づけられた。逆転されての接戦はここまで何回もやってきたので、チームとして焦ることはなかった」 ⑦山下晃平選手(3年) 「自分自身、日本一になったことがなかった。選抜も近畿大会もずっと準優勝。初めて日本一になってとてもうれしい気持ちでいっぱい。今までこの仲間とやってきてよかった」 ⑧長友悠成選手(2年) 「優勝できてうれしい。自分の役目である、塁に出て荒井さんにチャンスで回すことができてよかった。(二回の打席は)1点入ってもう1点欲しいというところで前の打者が空振りしたので、自分がカバーしないと、と思っていた。カットボールとツーシームをどんどん打っていこうと考えていた」 ⑨井本陽太選手(2年) 「夢みたい。八回にホームランを打たれても誰一人諦めることなくどんどんいけたのが良かった。調子は悪かったが、和歌山大会中に監督から『3番で行くから』と言われて覚悟が決まった。新チームに向けてすぐ切りかえて、どう勝っていくか考えている。(新チームでは)キャプテンだと言われているので、松本さんのようになりたい」 ⑩松本虎太郎主将(3年) 「和歌山大会から苦しい試合があったが、最後に、最高の仲間と、最高の舞台で優勝できて本当に良かった。ここまで応援してくれたスタンドには『ありがとう』を伝えたい」 ⑪久葉亮太選手(3年) 「飛び抜けた力がある投手はいないので、投手陣としてつないでカバーし合ってきた。自分が最後を締められて、仲間に感謝したい」 ⑫井戸本陽向選手(3年) 「いろいろな人への感謝の気持ちでいっぱい。準決勝の横浜戦で代打2点適時打を打てたことで、親や支えてくれた人たちに恩返しができたと思った」 ⑬清水大夢選手(3年) 「実家の目に入るところにはいつも甲子園の優勝メダルがあった。お父さんと同じように智弁和歌山で全国制覇できるなんて奇跡。夢がかなってうれしい以外の言葉が見つからない」最後の夏、息子もうれし涙 智弁和歌山・清水の父「中谷は持ってる」 ⑭東村悠晴選手(2年) 「決勝は指名打者で先発起用されたのに結果を出せなかった悔しさはある。荒井(優聖)さんのように一発で仕留められる打者になって、また甲子園に戻ってきたい」 ⑮川村心太郎選手(1年) 「すばらしい経験をさせてくれた先輩方に感謝。また甲子園に戻ってこられるか不安もあるけど、僕がチームを引っ張って、全力で練習して、また戻ってこないといけないと思う」 ⑯久米悠二朗選手(2年) 「お父さんが智弁和歌山で野球をしていたから、幼い頃から智弁に憧れていた。3年生にここに連れてきてもらったので、来年は自分が後輩たちを引っ張って最後まで諦めない全員野球で日本一を達成したい」 ⑰米原佑真選手(2年) 「甲子園は気持ちが上がっていく場所。敦賀気比戦で投げることができたのは、すごくいい経験になった。下級生にもいい投手がいるので、新チームは守備からリズムをつくって攻撃につなげるようにしていきたい」 ⑱長井心海選手(2年) 「今朝、食事会場で監督から『行くぞ』と先発を伝えられた。最初はドキドキだったけど、マウンドに立つと周りは大観衆でワクワクに変わった。ストライク先行で打たせて取るピッチングができたと思う」 ⑲三嶋健太選手(3年) 「自分は今大会で活躍できなかったけど、みんなの力で優勝できてうれしい。練習は厳しかったけど、苦じゃなくて、仲間たちと成長できる楽しい時間だった。今も『ずっとこの時間が続けば良いのに』と思っている」 ⑳朝来友翔選手(3年) 「最高の仲間たちに感謝したい。(準々決勝では)甲子園で投げることもできて、緊張したけど楽しかった。ただ、自分の投球には満足していないので、大学でも野球を続けたいと思っている」 坂本憲信記録員(3年) 「昨秋の大会で負けたところから始まって、チーム全員がまとまって日本一になれた。相手チームの分析などは、メンバー外の仲間全員が力を貸してくれた。優勝は全員で戦った結果なので、うれしい。けれど、もうこのメンバーで野球ができないと思うとさみしい」健大高崎の選手のコメント ①石垣聡志選手(2年) 「チームにもう少しいい流れをもってくるようなピッチングができればよかった。甘い球は必ず長打にされて、思い切った球でもファウルにされてしまうというとこが他とは違った。甲子園での借りは甲子園で返したい」 ②大岩翔斗選手(3年) 「あこがれの舞台で6試合戦えたのは人生の誇り。後輩が多いが、学年は関係なく一つのチームとして戦えた。八回に勝ち越された暴投を止めきれなかったのは僕の責任」 ③佐藤麻恩選手(3年) 「準優勝で終わってしまったが、今までやってきたことを全部出し切ったので、後悔はない。先制されても焦らず想定内という言葉がずっと出ていて、焦りは全然なかった。大学とかではさらにレベルアップしてプロ野球選手になって、今日のスタンドに入らなかった当たりをホームランできるような選手になって帰ってきたい」悔し涙のミーティング、バスで熱唱した歌 健大高崎が一つになるまで ④岩井由来選手(2年) 「2年生だが、(昨年の)秋からこれで負けたら終わりだという3年生と同じ気持ちでやってきた。今日の負けでアルプススタンドの下級生も先輩の偉大さを分かったと思うので、来年は春夏連覇という大きい目標を立ててやっていきたい」 ⑤石田翔大選手(3年) 「サインミスで捕手がとれないような球を投げてしまった。きつかったけど、エラーをしても絶対楽しめと言われていたので、踏ん張れた。下を向かずに今度は自分が決めてやろうと思った。ここまで来られたのはメンバー外の3年生が必死にサポートしてくれたおかげ」健大高崎は「自由すぎる」 ルールなき寮生活、芽生えたのは「自律」 ⑥神崎翔斗選手(2年) 「勝って日本一になりたかった。守り抜くという自分たちの野球ができずに悔しい気持ちでいっぱい。1番打者として打てない試合もあったが、仲間のおかげでここまで来られた。もう3年生と一緒に試合ができないのは寂しい。日本一になるために、また甲子園に戻ってくる」 ⑦萩原雄大選手(2年) 「3年生が決勝まで連れてきてくれたが、負けてしまって悔しい。3回戦までは調子が良く安打が出たが、準々決勝以降は無安打で納得のいかない結果だった。来春の選抜大会に向けて、体を大きくして打撃を強化したい」 ⑧石田雄星選手(3年) 「決勝で負けたのは悔しい。八回の本塁打はベンチやアルプス席など、みんなが打たせてくれた。今までの本塁打の中で一番気持ちよかった。悔しい結果で終わったが、1、2年生の力を借りて一つのチームになれたから決勝の舞台であのような試合ができた。後輩たちはまたこの舞台に戻ってきてほしい」最高に「かっこいい兄」になる 健大高崎の石田雄星が妹に見せた一発 ⑨狩野蓮義選手(1年) 「五回の適時打は、先輩たちがつないでくれた好機に打ててうれしい。群馬大会から、守備から攻撃につなげる野球ができた。3年生とこんな舞台で野球ができてよかった」 ⑩北田莉玖選手(2年) 「自分の投球はできたが、相手の打撃が上だった。多少のボール球でも食らいついてきて、簡単に三振がとれない打線だった。味方が逆転してくれた直後の八回の先頭打者に死球を出してしまったのは、集中しすぎてミスしてしまった」 ⑪新倉大輝選手(3年) 「智弁和歌山はとても強かった。うまくいかないことの方が多いチームだったが、結果として長い夏になってよかった。でも、最後は笑って終わりたかった。この悔しさを人生の糧として生かしていきたい」 ⑫小原快晴選手(3年) 九回2死一塁、代打で出場。「(代打は)どこかでくるだろうと思っていた。(最後の打席で)絶対につないでやろうという気持ちだったが、チームのためにつなぐことができなくてふがいない。石垣(聡志投手)は自分たちのために抑えてやるという気持ちで投げていたのが伝わった」 ⑬豊永飛輝選手(3年) 「このチームで一番長く野球ができたことが本当に幸せ。(五回の犠打は)岩井(由来選手)が必死に出てくれたのでうまく送ってやろうという気持ちで打った。(石田雄星の本塁打は)本当に鳥肌が立った。さすがキャプテンだと思った」 ⑭大橋叡刀選手(1年) 「試合に出ていなくても、試合に出ているような雰囲気だった。ブルペンで準備しているときに(石田)雄星さんがホームランを打っていた。感動した。負けて悔しい気持ちだが、本当に来年以降、日本一をとれるようにやっていきたい」 ⑮高橋侑杜選手(3年) 「三塁コーチとして自分の役割をしっかり果たしてチームに貢献できたのでよかった。(八回は)腕を回す準備は一応していたが、(石田)雄星は大事なところで絶対に打ってくれると信じていた」 ⑯藤村勇也選手(3年) 「日本一を目指してきた。決勝は一時は逆転し、やりきったと思う。自分は決勝の舞台で(石田)雄星のホームランで本塁を踏めてうれしかった。甲子園の思い出は自分の足でサヨナラを決めた有明(熊本)戦。自信のある足の速さをみせることができた。次の代には優勝してほしい」 ⑰溝口寛人選手(3年) 「(準優勝は)悔しいのが一番。きょうは11年間野球をやってきた集大成。きょうは、まっすぐに近い球を、悔いのないフルスイングで最後にヒットが打てた。甲子園という大きな舞台でプレーする夢がかなったし、成長させてくれたと思う」 ⑱戸谷圭汰選手(3年) 「苦しい場面が続き、石垣(聡志)と継投した北田(莉玖)には、落ち着いてやるべきことをやろうと伝えた。準優勝は素直にうれしい。日本一を目指してきた。智弁和歌山に負けて悔しいけれど信頼する仲間たちと決勝でこれだけの試合ができてうれしい。悔しさはこれからのバネにする」 ⑲園田蓮選手(3年) 「群馬大会はメンバー外で甲子園からベンチ入りできた。苦しいことが多かったが、あきらめずに良かった。九回に代打で出場し、流れを変えたいという気持ちで初球から狙った。甲子園では初戦で安打を1本打てたのが思い出。後輩をサポートしていきたい」 ⑳中嶋蒼空選手(2年) 「甲子園に来て強くなった。甲子園では出番はなかったが、ベンチでは次につなげようと、いつもポジティブな声かけをして、もり立ててきた。先輩の頼もしい姿をみて、自分たち2年生はこれから全国優勝を目指す」松本主将「県予選から苦しい試合があったけど」松本虎太郎主将(3年)――涙の表情がありますけれども、今の気持ちを教えてください。 最後の夏に、こうやって優勝できてうれしい気持ちでいっぱいです。――秋は悔しい思いがありました。この1年間のチームの成長はどう見ていますか。 秋の負けから、「もう夏しかない」って言ってきました。最後にこうやって優勝できて本当にうれしいです。――松本キャプテンは、夏前にけがとの闘いもありました。そんな中でのこの甲子園。どんな思いでグラウンドに立っていたんでしょうか。 間に合うとは思ってなかったですけど、最後に戻ってこられて、最高の仲間と優勝できて本当に良かったです。――今年の智弁和歌山の強さ。その理由はどんなところでしょうか。 粘り強さだと思います。――今日はスタンドからも変わらず大きな声援がありました。 和歌山大会から1試合1試合、最高の応援をここまでやってくれたので、本当に感謝の気持ちで「ありがとう」を伝えたいです。――この決勝戦を戦った健大高崎も素晴らしいライバルでしたね。 最後こうやって健大高崎さんと決勝という最高の舞台でできて、本当に互いに後悔なく最高にできたと思います。――最後に一言よろしくお願いします。 本当に和歌山大会から苦しい試合があったんですけど、最後、こうやって最高の仲間と最高の舞台で優勝できて本当に良かったです。ありがとうございました。中谷仁監督「智弁ファミリーみんなで勝ち取った優勝」 中谷仁監督は「選手たちの勝ちたいという思い、スタンドのアルプスの応援、その一体になった結果。智弁ファミリーみんなで勝ち取った優勝」と語った。 主なやりとりは以下の通り――5年ぶり4回目の優勝おめでとうございます。 ありがとうございます。――この満員の拍手をどうお聞きになりますか? 感無量です。はい。――1点差の接戦での決着でした。この優勝をつかみ取れた(要因は)何なんでしょうか? うちの選手たちの勝ちたいという思い、スタンドのアルプスの応援、その一体になった結果だと思います。――二回に先制をしましたが、その後八回に逆転されました。どんな言葉を選手たちにはかけていたんでしょうか? 和歌山大会から本当に苦しい試合の連続で。こういうゲームは、僕たちのゲームのペースなんだ、展開なんだと。日本一なるにはこれぐらいは当たり前だから、こっからやぞっていう風に。ベンチでは常に僕もそうですけども、キャプテン筆頭にみんながそういう表情、声かけだったので大丈夫だと信じてました。――八回の裏、再逆転の場面ですけれども、先頭バッター山田選手が出て続くバッター楠本選手。追い込まれながらよくセンター前に運びました。 いや、もう執念だと思います。はい。――そしてその後代打のキャプテンが1球で送りバント決めましたね。 もうあそこのイニングに関しては、もう松本のバント。これで本当にあの逆転まで見えたというか、本当に魂がこもった素晴らしいバントでした。――キャプテンは腰の手術が大会直前にもあって苦しい思いもしたと思います。チームをどんな風にまとめてきたんでしょうか? もう本当に誰よりも練習をして、背中で引っ張るキャプテンで。1年間、本当に細かいことも、僕もいろんなことを指導してきましたけども、それに耐えて見事にチームをまとめてくれたと思います。――改めて大会を振り返って、準決勝で横浜を破った試合もありました。今年のチームの強さ、中谷監督、どんなとこに一番お感じになりましたか? 選手たちは本当に素晴らしいスポーツマンシップを持った選手たちだったんですけども、ここに至るまで。理事長はじめ学校の先生たち、またコーチ陣、周りの大人も、寮もそうです。みんなの力でこの子たちを日本一にしてやるんだと。そういう力をすごくなんか後押しされてるような感じがしまして。智弁ファミリーみんなで勝ち取った優勝じゃないかなと思ってます。――本当におめでとうございました。 ありがとうございます。九回表 久葉が得点を許さず、ゲームセット 九回表、智弁和歌山は八回途中からマウンドに上がった久葉が得点を許さず、ゲームセット。最後の打者を空振り三振に仕留め、5年ぶり4度目の優勝を決めると、マウンド付近に歓喜の輪ができた。八回裏 智弁和歌山が再逆転 川原がスクイズ成功 八回裏、智弁和歌山が再逆転した。 先頭の山田は死球。続く楠本の中前安打と犠打で1死二、三塁のチャンスを作り、川原が投前にスクイズを成功させた。 同点となり、さらに1死一、三塁から暴投で勝ち越した。八回表 健大高崎が逆転、石田雄星が2点本塁打 八回表、健大高崎が逆転。1死二塁から主将の石田雄が113キロの変化球をとらえ、右翼ポール際に2点本塁打を放った。健大高崎OB オリ佐藤龍月も応援 健大高崎の卒業生で、プロ野球オリックスの佐藤龍月投手も三塁側アルプス席に駆けつけた。試合前には「ディフェンスの強いチーム。守りからしっかりリズムをつくってほしい」と話した。 「突出した選手がいない分、チーム力で戦える。甲子園で試合を重ねるごとに強くなった。今日は全力を出し切って」と後輩にエールを送った。六回表 智弁和歌山、和気に継投 クーリングタイムを挟んだ直後の六回表、智弁和歌山は先発の長井から、背番号1の和気に継投。相手打線の中軸を三者凡退に抑えた。ひとりだけの応援席から背番号1へ、智弁和歌山エース・和気選手五回裏 智弁和歌山、計7安打のうち3本は長打 五回を終えて、智弁和歌山が2―1で健大高崎をリード。四回までの毎回安打を記録し、計7安打のうち長打が3本出ている。 一方の健大高崎は、五回にこの試合初めて先頭打者が出塁。狩野の適時打で1点を返した。五回裏2死二塁のピンチでは、二塁手の岩井が二遊間へのゴロを好捕。相手に追加点を許さなかった。五回表 健大高崎1点かえす 1年生狩野が適時打 五回表、健大高崎が1点をかえした。先頭の岩井が右翼へ二塁打を放つと、犠打で1死三塁とした後、1年生の狩野が一塁線を破る適時二塁打を放った。健大高崎「自分たちの代は結束力がある」 三塁側のアルプス席で、健大高崎の応援統括官として控え選手らの応援をまとめる田原太平さん(3年)の手袋にはベンチ入りメンバーの名前が書かれている。 「みんなで寮生活をしてきたので、自分たちの代は結束力がある。決勝の舞台まで連れてきてくれたメンバーに感謝をこめて、アルプススタンドから日本一の応援をしたい。27個のアウトをとるまで全力でいきたい」二回裏 智弁和歌山が2点先制 山下と長友が適時打 二回裏、智弁和歌山が長打攻勢で2点を先制。1死から川原が中堅右への当たりで、二塁を陥れる好走塁。続く山下が、右中間へ適時三塁打を放った。 さらに2死三塁から、長友が右越えに適時二塁打を放った。 智弁和歌山は二回裏、山下の適時三塁打で先制すると、この回、2点を挙げた。アルプス席の応援団は応援する生徒らに向いて立ち、選手のプレーは見えない。それでも吉川和さん(2年)は「生徒が総立ちになっている姿を見て、スリーベースを打ったと分かった。先制点で盛り上がっているので応援しやすい」と笑顔を見せた。一回裏 健大高崎・石垣は無失点に抑える 一回裏は2死から、智弁和歌山の井本が右前安打で出塁し、続く山田は四球。健大高崎の先発・石垣はピンチを招いたが、楠本を3球三振で仕留め、無失点。健大高崎のアルプス席「親の役割を全うする」 三塁側アルプス席では健大高崎の野球部員らの保護者も声をからして応援していた。 野球部父母会長で戸谷圭汰選手(3年)の父・直樹さんは「選手らはそれぞれの役割を全うして勝ち進んできた。親は応援するという役割を全うする」と話す。 アルプス席では前列に3年生の保護者、後列に2年生の保護者が座り、その間に1年生の保護者が入る。「先輩の背中を見て応援を身につけてきた。その姿を、今度は後輩の保護者に見せたい」。受け継いできた伝統の応援スタイルで選手たちを後押しする。一回表 智弁和歌山の先発・長井が後続抑える 一回表は1死から、健大高崎の石田雄が一塁への内野安打で出塁したが、智弁和歌山の先発・長井が後続を抑えた。先発メンバーと試合前の監督コメント 試合前には、両チームの先発メンバーが発表された。 智弁和歌山の先発投手は、今大会初先発の長井心海。健大高崎はエースの石垣聡志がマウンドに上がる。先攻・健大高崎遊 神崎中 石田雄捕 大岩左 佐藤三 石田翔指 萩原二 岩井一 豊永右 狩野投 石垣【青柳博文監督の話】 「ワクワクしてます。(石垣には)相手の打線を怖がらずに、ストライクゾーンにしっかり投げて、守りを信じて投げてほしい。点を取られすぎると、うちは厳しいので、なるべくロースコアで戦えるような積極的な守りをしたい」「夢なんじゃないかな」 健大高崎・石田主将の母が見た息子の雄姿後攻・智弁和歌山中 長友一 荒井右 井本捕 山田二 楠本指 東村遊 川原左 山下三 黒川投 長井【中谷仁監督の話】 「このチームで、一番最後まで甲子園で戦える喜びをかみ締めています。智弁和歌山なので、できれば打ち勝ちたいけど、今日はそうはいかないだろう。粘り強く、勝負どころで1本が出るように。攻めるとこは全員で攻めて、点を取れたらいいなと思っています」中谷監督と日本一になった父のように 「重圧を力に変え」いざ決勝へ