ストーリー2026年8月22日 9時00分室田賢印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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(22日、第108回全国高校野球選手権大会決勝 智弁和歌山―健大高崎) 智弁和歌山の山田凜虎(3年)は気持ちがたかぶっている。 「あと一つで日本一。自分たちが目指してきたところまで来ている」 現役の高校生で「ナンバーワン捕手」との呼び声が高い。 甲子園で春夏通算4度の優勝を誇る強豪校で、1年秋から正捕手を担ってきた。強い肩と、パンチ力のある打撃が魅力だ。 2年春は選抜大会準優勝に貢献。この夏の甲子園準決勝では、大会屈指の好投手である横浜・織田翔希(3年)から適時二塁打を放つなど勝負強さが光る。 だが、最上級生としてのスタートは悪かった。昨秋の県大会準々決勝で近大新宮に4―9で敗戦。しかも八回に8点を奪われて逆転され、守りの要として責任を感じた。 「ひきずりました。『智弁和歌山』というプレッシャーもあるなかで、あんな負け方をしてしまったことは恥ずかしい」と振り返る。地元離れ和歌山へ「中谷監督に学びたい」 愛知県出身。関西有数の強豪校に進学したのは中谷仁監督(47)の存在があったからこそだ。 1997年の第79回全国選手権大会で主将兼捕手として日本一に貢献し、ドラフト1位でプロ野球・阪神に入団。楽天、巨人でも研鑽(けんさん)を積んだ。引退後、2018年から母校の監督になり、21年の夏に全国制覇を果たした。 山田は「中谷監督に学びたい」と地元を離れる決断をした。野球を始めた小学生のころから、ずっと捕手。「捕手として一番成長できる学校。野球で上(のレベル)に行きたかった」 中谷監督は、捕手としての技術や配球のほか、仲間への声かけ、チームづくりなど豊富な知識を伝授してくれている。 心に残っているのは「捕手は勝たないと評価されない」という言葉。厳しいようだが、的を射ていると思った。「勝つためには投手に良い投球をしてもらわなければいけない。投手の良さを引き出したり、打者の狙いを読んだり。投げやすい環境作りをすることが捕手の仕事」という。 今春、U18(18歳以下)日本代表候補に選ばれた。練習を終えて寮に戻れば、プロや大学の試合を見て配球を研究している。「SNS? 見ません。ゲームもしない。時間がもったいないので」 野球に捧げる高校生活を苦に感じたことはない。「本当に野球が好きなんです」。3年間の集大成を、夏の頂点をかけた大舞台で発揮する。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人室田賢スポーツ部|高校野球担当専門・関心分野スポーツ、社会関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする