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(22日、第108回全国高校野球選手権大会決勝 和歌山・智弁和歌山―群馬・健大高崎) 智弁和歌山の捕手・山田凜虎(りとら)選手(3年)は同じ捕手だった中谷仁監督の下で成長したいと、名古屋市から智弁和歌山に進学した。 監督の妻が寮母を務める「智翔館」へ入寮し、野球へ打ち込む毎日を過ごす。 1年時にチームは夏の甲子園大会へ出場。出場機会はなかったがベンチ入りした。 秋の新チームから正捕手となり、近畿大会では準優勝。 翌春の選抜大会では決勝まで勝ち進み、計8安打と打撃でも注目された。 転機は2年生の秋。選抜へつながる秋季大会県予選で敗退し、選抜出場が遠ざかった。 中谷監督から「これが今の実力。この負けを成長のためとし、夏は絶対にチームを甲子園に連れていけ」と声をかけられた。 プロ野球選手だった中谷監督はデータの活用法など、現役時代に培った知識を惜しげもなく選手に伝えてくれる。 気持ちを新たにし、全幅の信頼を寄せる監督の教えを胸に練習に励んだ。 チームにはエースの和気匠太投手(3年)のほか久葉亮太投手(3年)、長井心海投手(2年)や米原佑真(よねはらゆうま)投手(2年)と、複数の投手がいる。「いい投球をしてもらうことがキャッチャーの役割」と話す。 食事の時もコンビニへ行く時も投手陣と共に行動した。 コミュニケーションを密に取る。これも監督の教えだ。そうやって投手との信頼関係を築き上げた。 迎えた今大会、3度先発した和気投手は計19回を被安打9、失点2と好投した。 直球と変化球をうまく織り交ぜ、和気投手の強みを引き出した。 初戦の社(兵庫)戦では七回1死三塁の場面で、相手のヒットエンドランを読み切り、同点を防いだ。 中谷監督は社戦後、「まだ発展途上」と前置きしつつ、「(山田選手は)この甲子園でまた大きくなる」と評した。 山田選手は「キャッチングやスローイングのほか、配球の面で一番成長できた」と高校生活を振り返る。 高校野球の集大成となる最後の夏。「日本一という結果で監督に恩返しをして終えたい」。決勝前に、そう話した。