智弁和歌山・中谷監督は一喝した後「はっとした」 笑顔戻ったチーム2026年8月22日 8時00分(2026年8月22日 12時29分更新)松永和彦印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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(22日、第108回全国高校野球選手権大会決勝 和歌山・智弁和歌山4―3群馬・健大高崎) 指揮官の姿勢が変わった。和歌山大会で苦戦続きだったチームは甲子園で一変した。 今夏の甲子園大会の出場を決めた後も、智弁和歌山の中谷仁監督(47)に引っかかっていることがあった。 ドラフトで阪神に1位指名された元プロ野球選手。プロ仕込みの指導で就任3年目の2021年夏の甲子園大会では母校を21年ぶりの優勝に導いた。 昨春の選抜大会は準優勝を果たした。だが夏の甲子園は22、24、25年と出場し、すべて初戦で敗退。「今年こそ」と和歌山大会は制したが、接戦の試合が多く、先行されて追い詰められた試合もあった。 選手の動作や表情は硬かった。 甲子園初戦を目前とした8月上旬、練習中にミスを繰り返すエースの和気匠太投手(3年)が悲壮感を漂わせていた。「そんな顔で野球をするな」と一喝した後、はっとした。 そんな顔をしていたのは自分自身……。甲子園の常連校として「必勝」に縛られていた。自分の姿勢や言動が選手を縛っていた。 1997年の夏、初優勝した時の捕手で主将。当時を思い出した。部長と相手校を研究して対策を練り、仲間と試合で試す。一戦一戦、その繰り返し。充実した時間だった。 甲子園では元気で笑顔でのびのびプレーすればいい。自分の気持ちを伝えた。試合前のシートノックで選手のはつらつさが伝わってきた。 「甲子園のノックね、この夏がこれまでで一番良かったんですよ」 勢いが出て今大会は準決勝で大会屈指の剛腕・横浜の織田翔希投手を攻略し、決勝へ進んだ。 肩の力が抜けた監督と選手たち。22日の健大高崎との決勝でも、接戦のしびれる展開のなか、選手には笑顔があった。最後は勝利し、監督も選手も最高の笑顔を見せた。 「智弁和歌山の監督」としてインタビューで立派な受け答えをあれこれと考えていたが、「それも、もうええかな」と笑う。 優勝インタビューではこう語った。 「和歌山大会から本当に苦しい試合の連続で。こういうゲームは、僕たちのゲームのペースなんだ、展開なんだと。日本一なるにはこれぐらいは当たり前だから、こっからやぞっていう風に。ベンチでは常に僕もそうですけども、キャプテン筆頭にみんながそういう表情、声かけだったので大丈夫だと信じてました」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人松永和彦和歌山総局専門・関心分野高校野球、吹奏楽、地方行政関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする