ストーリーカッコイイ兄でありたい 健大高崎・相原は「ノックの名手」になった2026年8月21日 21時08分土井良典印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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(22日、第108回全国高校野球選手権大会決勝 智弁和歌山―健大高崎) ストライプのユニホームの選手たちの守備に、弟は何か感じてくれるだろうか。 神奈川県出身の健大高崎・相原結斗(3年)。2年前の春、強肩の捕手として群馬に「留学」することを決めた。野球に打ち込める寮生活。最高の環境だと思った。 ただ、健大高崎は今大会の49代表で最多の部員121人を抱えるほどの大所帯。おとなしい性格もあって、気後れした。レギュラーになる未来を描くのは難しかった。 「周りに貢献できることは何かないか」。考え抜いた末、学生コーチに回ることを決めた。2年生の5月だった。 どうしても野球を続けたかったのは、9歳下の弟・来斗くんの存在が大きい。たまに帰省すると「外で遊びたい」とねだってくる。一人っ子の時期が長かった分、そんな姿がかわいい。やっぱり自分は、カッコイイ兄でありたい。 練習では、選手が課題とする打球を何種類も打ち分ける。「ノックの名手」をめざして、練習の合間に一人、室内練習場で技術を磨き上げた。 チームは準決勝までの全5試合のうち、3試合が1―0の接戦。どんなしびれる場面でも、守備の安定感は揺るがない。 「相原さんのノックを受けてきたおかげ」とは、群馬大会から無失策が続く二塁手の岩井由来(2年)だ。内野手の藤村勇也(3年)は「地をはうようなゴロ」で鍛えた。この夏、手に残るノックの感触が誇らしい。 弟には以前、軟らかいボールを投げて、バットで打たせて遊ばせた。だが今、サッカーに興味を持ち始めている。「本当は野球をやってもらいたいんです。こっちの方が面白いぞ!と分かってくれたら」 22日の決勝の応援に、弟は甲子園にやって来る。 グラウンドには立てなかった。けど、この堅い守備を見てほしい。いつか、弟にもノックを。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人土井良典スポーツ部専門・関心分野政治行政、就職氷河期世代、犬との暮らし関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






