インタビュー御厨貴さんが語る中道改革の「通信簿」 失われる言葉の重みと気概聞き手・菅原普 安倍龍太郎印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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7月17日までの特別国会は、間もなく折り返しを迎える。高市早苗政権への対抗軸を目指して結成された中道改革連合は、存在感を発揮できずにいる。御厨貴・東京大名誉教授(近現代日本政治史)は、言葉の重みも政権交代を狙う気概も失っていると指摘。野党の弱体化は政治全体の緩みにつながると警鐘を鳴らす。 高市早苗首相による衆院の「急襲解散」に対応するため、急ごしらえとなった中道改革連合。様々な課題が浮き彫りになっている。 《2月の衆院選で、中道は公示前の167議席から49議席に減らす惨敗だった。武器輸出の拡大や憲法改正などタカ派的政策を打ち出す高市政権に対抗する「中道勢力の結集軸」を目指すが、求心力は乏しい。憲法改正や安全保障など重要政策をめぐる立ち位置も定まらない。》 戦後の日本政治で、ここまで野党第1党が弱体化したことはありません。国会論戦を見ていても、衆院選で負けすぎて政権を追及する力もないという状況です。「高市人気」のなかで追及すれば、批判の矛先は自分たちに向かうと恐れ、及び腰になっている面もあります。権力監視という野党の役割を果たしているとは言い難いでしょう。 立憲民主党と公明党の衆院議員による衆院解散・総選挙直前の中道結成が選挙対策だったことは明らかで、これは「滅びの道」になりかねません。 《昨年10月に高市氏が自民党総裁に選ばれた直後、公明は26年間にわたる自民との協力関係を解消した。自民の「右傾化」への拒否感が強かった。24年衆院選、25年の東京都議選や参院選で敗北が続くなか、中道結成は党勢低迷からの脱却も狙っていた。》 公明の連立政権からの離脱は、自民の体質を変容させる大きなインパクトがありました。高市政権の発足から半年が経ち、保守的な政策に大きくかじを切っています。自民内からは「公明と組んでいたから、本来手をつけるべき政策に手をつけられなかった」という声が上がります。公明にしても、ずっと自民の「ブレーキ役」でいることに疲れたのでしょう。 中道結成は、公明の非常にし…この記事は有料記事です。残り2594文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人安倍龍太郎政治部|国会担当専門・関心分野民俗学、航空技術関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする