【動画】フェルメールの青はどう作られ、どう描かれたか 当時を再現2026年8月21日 9時00分木下広大印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする【動画】フェルメールの使った青の秘密とは? 当時の青の作り方と、技法の再現でその魅力を探る
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フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の魅力の一つが、少女のターバンに使われている深みのある青色だ。 この絵が描かれた17世紀当時、高品質な青色の顔料は希少だった。鮮やかで安定性に優れた青色のもとになる素材が限られていたからだ。 この絵の青はウルトラマリンと呼ばれ、鉱石のラピスラズリから作られている。その当時、希少な顔料だったウルトラマリンは金と同じくらいの価値があったとされる。 その後19世紀に、ウルトラマリンは鉱物から取り出すのではなく、人間によって化学的に作ることができるようになる。人工的に作られるようになると、市場に安く出回り、手に入りやすくなった。 そのため、実は現代ではラピスラズリで作ったウルトラマリンを見かける機会はほとんどない。1週間かけて再現 では、フェルメールが使ったあの青色は、どのように作られ、どんな色をしていたのか。 大手顔料メーカーのDICに協力を得て、約1週間かけて当時の製法を再現してもらった。 訪れたのは、茨城県神栖市にあるDIC鹿島工場のラボ。鉱石の状態のラピスラズリを顔料にするまでの流れを見せてもらった。 まずはラピスラズリを小石ほどの大きさに砕き、色の濃いものを選別。それを袋に入れ、ハンマーで思い切りたたいて砂状にする。さらにそこから乳鉢で粉末になるまですりつぶしていった。粉末状になったら0.1ミリのふるいにかけ、より細かい粒に選別していく。 ふるいを通ると細かな粉末になり、このまま使えそうにも見えるが、まだ不純物が残っているという。指にまめができるほど その後の工程では、蜜蠟(みつろう)や樹脂を溶かして粉末と混ぜ、弾力のあるガムのようなペースト状に。ペーストの方に不純物を移し、純粋な青色だけを得るという。 ボウルに入れたアルカリ水(灰汁(あく))の中でペーストもみ続けると、水の底にわずかな濃い青色の粒子がたまり始めた。これを3回繰り返し、約60分かけて青色の粒子を集めるという。集めて乾燥させれば顔料のできあがりだ。 実際に作業に当たったDICカラーマテリアル技術センターの寺嶋慎一さんは、乳鉢ですりつぶす工程では指にまめができ、ペーストをもむ段階では「握力がなくなった」と話す。 「一通りやってみてその大変さが分かりました。金と同じ価値と言われるのも理解できます」再現の過程を動画で 記事冒頭の動画では、実際にラピスラズリを砕いて顔料にする工程と、油絵のプロが天然のウルトラマリンで「真珠の耳飾りの少女」を模写する様子がご覧いただけます。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人木下広大デジタル編成本部|動画コーディネーター専門・関心分野動画・SNS・ドキュメンタリー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






