ストーリー長すぎる病院の待ち時間 難病患者がアプリ開発、さらば「一日仕事」筒井竜平印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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大きな病院の待ち時間は長い。予約していても長い。「とにかく、ここにいたくない」。そう思った。 20年ほど前のことだ。永田幹広(もとひろ)さん(50)は下痢気味だった。当時は無料通信アプリ「LINE(ライン)」のグループ会社の役員だった。親会社があった韓国へ頻繁に出張し、食事は赤くて辛いものばかり。「たまに出血もあった。でも、食べ物のせいだろうと思っていた」 最初は2週間に1度ほどだったペースが、どんどん早まった。最後は通勤の山手線で1駅ごとに降りてトイレに駆け込むようになった。 「だいぶやせたね」。同僚から向けられた言葉通り、体重は65キロから47キロまで落ちていた。 病院に行くと難病の「潰瘍(かいよう)性大腸炎」と診断された。腸の粘膜に慢性的な炎症が起きる病気で、今のところ根治療法がない。故・安倍晋三元首相も患ったことで知られる。 あっさりと告知され、「一生付き合うことになる病気だ」と言われたのを覚えている。 通院が始まった。ところが、予約時間に病院に行っても、2時間待ちがざらにある。トイレに行き、自分の順番が飛ばされていないか心配しながら診察室前に戻る。落ち着く間もなく、またトイレに駆け込む。 診察後も、会計や薬の受け取りでまた待たされる。ひと通り終えるのは、日が傾くころ。つらい「一日仕事」だった。 病院側にとっても、待ち時間は悩みの種だ。患者一人ひとりに丁寧に対応すれば時間がかかるし、予約外の診察もある。ずれ込みをなくすのは難しい。受付から処方箋までサポート そこに永田さんが事業のヒン…この記事は有料記事です。残り2345文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする