コラム・寄稿甲子園に出現する「異様な空気」 観客の思いが選手を飲み込むことも2026年8月20日 17時00分室田賢印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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甲子園の大声援は、選手を後押しするときもあれば、ときにのみ込んでしまうこともある。 3年前、第105回全国高校野球選手権記念大会決勝で慶応(神奈川)が先頭打者本塁打を放ったとき、球場のムードは一瞬で慶応側へと傾いた。その異様な雰囲気を、敗れた仙台育英(宮城)の須江航監督は「360度がコンサート会場だった」と例えた。 今大会も似たような光景が見られた。春夏通じて甲子園初出場で8強入りした有明(熊本)は旋風を巻き起こした。延長戦までもつれ込んだ準々決勝では、有明への声援が圧倒的に多かった。競り勝った健大高崎(群馬)の二塁手・岩井由来は「9対1くらいの比率で(球場が)有明を応援していた」と振り返る。 2回戦の日南学園(宮崎)―横浜(神奈川)では、優勝候補の横浜相手に善戦する日南学園を応援する声が大きかった。ただ、六回途中から登板した織田翔希は「1球で雰囲気を変える」と甲子園大会最速の156キロをマーク。その言葉通り、球場の空気は一変。今度は、織田の記録更新を期待するような雰囲気になっていた。 ドラマチックな展開を期待するあまり、片方に思い入れが強くなるのは、しょうがない部分もある。ただ、決勝に進んだ2校にとって、勝っても負けても最後の夏。見る人たちは、どのプレーにも大きな拍手を送ってほしい。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人室田賢スポーツ部|高校野球担当専門・関心分野スポーツ、社会関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






