初戦突破した東海大甲府、愛弟子に伝わった「人間力伸ばす指導」2026年8月10日 16時37分棟形祐水印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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第108回全国高校野球選手権大会(日本高野連・朝日新聞社主催)で初戦を突破した東海大甲府(山梨)は12日の第4試合(午後6時半開始予定)で、健大高崎(群馬)と対戦する。球場で声援を送る前監督が見たのは、教え子の現監督にもつないだ「人間力を伸ばす指導」の成果だ。 3年ぶりに出場した夏の甲子園で初戦を突破した選手たちの雄姿に、前監督の村中秀人さん(67)は目を細めた。 「人間力を伸ばす。そんな自分の思いが伝わっている」 仲沢広基監督(39)に指導を引き継いでから約2年で、今は「総監督」として一歩引いた立場でチームを支える。 系列の東海大相模(神奈川県)の左腕エースとして、原辰徳・元巨人監督とプレーした。甲子園には春夏4回出た。1975年春は準優勝した。大学と社会人野球を経て、母校の監督に就き、92年春の甲子園で準優勝した。東海大甲府に移ってからは2004年と12年の夏に4強まで導いた。 今回の甲子園出場が決まった翌朝、原さんからメールが届いた。「あっぱれですね」と現監督の指導をたたえ、「甲子園でも一戦一戦ベストを尽くし 東海魂を見せてください」と激励の言葉がつづられていた。 「人間力」は高校時代の監督だった原さんの父貢さんから学んだ。「人間的に伸びれば技術も伸びる」。その哲学は現監督にもつないだ。 引き継いだ仲沢さんは、東海大甲府の2、3年時に夏の甲子園に出た。うち3年の時は4番打者として夏の県勢最高となる4強入りに貢献した。プロ野球に進み、巨人や楽天で活躍した。村中さんは「温厚で寡黙に地道に努力する」と評価する。 村中さんの考える人間力とは「あいさつや掃除、グラウンド整備といった基本的なことをしっかりやることが野球の上達につながる」だ。プロ野球とは違う、高校野球の作法という。 結実したと実感したのが今夏の山梨大会の準決勝だった。「九回に4点差を追いつき、延長で逆転勝利した。苦しいときにこそ鍛えた人間力がものを言った」。そして夏の甲子園で同校として11年ぶりの勝利へ。 教え子の監督が人間力を鍛えた選手たちが2回戦に臨む。どこまで快進撃を見せてくれるか。村中さんは最後まで見守るつもりだ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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