2026年8月12日 8時00分岡田昇印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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第108回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で初戦を突破した群馬代表の健大高崎は12日、東海大甲府(山梨)との2回戦(午後6時30分試合開始予定)に挑む。3年連続6回目となる夏の甲子園の指揮を執る青柳博文監督は、特別な2人の思いも背負って大会に臨んでいる。 群馬大会さなかの7月20日、健大高崎野球部の元部長、吉沢賢二さんが病気のため亡くなった。73歳だった。 吉沢さんは1990年、群馬女子短大付(現・健大高崎)を全国高校女子駅伝での初優勝に導くなど長く陸上界で活躍。その知見を生かし、野球部の土台づくりにも貢献した。健大高崎を退職した後は、札幌国際大女子駅伝部の監督も務めた。青柳監督は「野球部の基礎をつくってくれた心の恩師」と語る。 吉沢さんの妻栄子さん(68)は「最近も野球部の活躍を楽しみにしていて、元気をもらっていた」と話す。野球部長時代、栄子さんが「何をする仕事なの」と尋ねると、「選手が活躍するために、縁の下で支える大事な仕事なんだよ」と話していたという。ひつぎには、青柳監督からのプレゼントで、吉沢さんが大切にしていたダウンコートもおさめたという。 青柳監督は今春、もう1人大切な人を失っている。5月16日、姉の美里さんが57歳で亡くなった。2人きょうだいで、実家を離れて同じアパートで一緒に暮らしたことも。野球が好きな美里さんは応援にもよく足を運んでくれたという。 ある時、「字が頭に入ってこない」と電話があり、病院へ。脳腫瘍(しゅよう)と診断された。4年余り懸命な闘病を続けたが、今春の関東大会初戦の日、旅立った。 「亡くなった恩人2人に恩返しができたら」と話す青柳監督。7日の甲子園1回戦は八幡商(滋賀)に7―1で快勝し、天国の2人に勝利を届けることができた。チームは10日、大阪府高槻市内の球場で約2時間汗を流し、次戦に備えた。悲しみを力に変え、再び大舞台に臨む。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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