胸ポケットの私案と最後まで貫いた人権への信念 初代厚労相・坂口氏編集委員・友野賀世印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする<評伝> 編集委員・友野賀世 私が2000年代初めに厚生労働省を担当していた頃、当時厚労相だった坂口力さんからよく話を聞かせてもらった。坂口さんが講演などで各地に向かう道中に、ということも結構あった。 進行中の政策の話、大きな出来事の後日談、1972年に衆院議員に初当選した頃の昔話――。話題は豊富で、幅広かった。 あるとき、若手医師時代の経験などをつづった著書「タケノコ医者」の話になった。流れでふと「お医者さんの仕事を離れて長いですが、具合が悪そうな人が今目の前にいたらどうしますか?」と尋ねた。すると坂口さんはいたずらっぽく笑って、「そら、急いでお医者さんを探しに行く」。ちゃめっけのある人だった。「タケノコ医者」が貫いた控訴断念 坂口力さん生前語った最後の問い 2001年の省庁再編で誕生した厚労省の初代大臣を務め、04年9月まで長きにわたって在任。その期間中には医療や年金の大きな制度見直しもあった。坂口さんの政策への関心は高く、役所の案が出てくる前に、胸ポケットに自らの「私案」や「試案」があると明かしたこともあった。四半世紀前から「男性の働き方を変えないと」 少子化が進むことへの強い懸…この記事は有料記事です。残り594文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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