ストーリー亡き父を感じた高校野球 最後に守った左翼「幸せな場所だった」2026年8月11日 15時48分平田瑛美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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(11日、第108回全国高校野球選手権2回戦 敦賀気比10―0横手) ユニホームが風になびく。左中間へ追いかけた飛球は、なんとかグラブに収まった。 横手(秋田)の戸沢樹(たつき)(3年)が九回から出場して守った左翼は、亡き父の定位置だった。「きっと、お父さんが捕らせてくれた。幸せな場所だった」 37歳で亡くなった父・亮さんも横手の選手だった。英語教諭になって母校に戻り、野球部長を務めていたときに胃がんが見つかった。別れは9年前。小学2年生のときだった。 忘れられない打席がある。ある年末、横手野球部の練習納めの日に父とグラウンドに遊びに行った。 左打席に立つと、父は背中から覆いかぶさって、一緒にバットを握ってくれた。2人でダイヤモンドを一周した。 お父さんが大好きだから、野球も好きになった。 でも、一緒に野球をする時間が増えるのは、素直に喜べなかった。 多忙だった父とキャッチボールをするようになったのは、闘病生活が始まってからだった。 将棋もよく一緒にした。野球のときもそうやって、勝ちにこだわって策を練っていたんでしょ? 白地に濃い青で「YOKOTE」と胸に刻まれた現在のユニホームは、父の考案だった。形見のようなそのユニホームを、甲子園、そして左翼に連れていけた。 10点差の九回2死。ネクストバッターズサークルで左打席を見つめたまま、試合が終わった。父の息を感じた高校野球が、終わった。涙があふれた。 「『よくやった』って抱きしめてくれると思う」。身を包むユニホームを、きつく握りしめた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人平田瑛美スポーツ部|プロ野球阪神担当専門・関心分野野球、ファン文化、教育関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする