ストーリー「空を見上げてごらん」 亡き母に贈る一打と誕生日の手紙に書く言葉山口史朗印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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(12日、第108回全国高校野球選手権富山大会2回戦 高岡5―4富山中部) 空を見上げて、目を閉じた。 「きょうは自分の力だけじゃ打てないかも。力を分けてください」 高岡の2番、前田隼誠(3年)は心の中でつぶやいた。延長十回1死満塁、1点を追っていた。 前の打席まで4打数無安打。タイミングが合っていなかった。 〈不安な時は空を見て笑ってごらん。必ずママがいるから。大丈夫だよ〉 母・涼子さんからの手紙に、そう書いてあった。 大丈夫。心を落ち着かせて打席へ。 両手にはめた白い打撃用手袋の裏地には、黒いマジックで「前田」と書かれている。2年前、母が書いてくれた。 2024年5月31日、肺腺がんで母は亡くなった。45歳だった。病気が分かったのはその約1年前。すでにステージ4だった。亡き母からの手紙 〈隼誠へ しゅんがずっとずっと健やかな日々を送れるように、心配性のお母さんがしゅんのことを思って書き綴りました〉 そんな言葉から始まる母の手紙が見つかったのは、亡くなった後だった。 片頭痛や口内炎など、隼誠が…この記事は有料記事です。残り1279文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人山口史朗編集委員(高校野球)|高校野球、野球全般専門・関心分野野球全般、体操、競馬関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする