インタビュー使用済み核燃料、フランスへの搬出は「問題の先送り」 専門家が指摘野口陽印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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原発回帰を進める日本が一つのモデルとしているのが、電力の6割以上を原発でまかなうフランスだ。日本はまた、国内の原発から出る使用済み核燃料を処理できず、その作業も搬出先のフランスに頼っている。両国は、この燃料を再利用する構想「核燃料サイクル」の完成を目指す数少ない国。ただ構想には課題も山積している。フランスの再処理工場のそばで、原発政策を長年監視してきた国際環境NGO「グリーンピース・フランス」のヤニック・ルースレ氏は、日仏両国の選択に警鐘を鳴らしている。 ――日本では原発の利用が拡大しています。一方で青森県六ケ所村の再処理工場はいまだ稼働できず、使用済み核燃料の処理が滞っています。日本でもっとも多く原発を動かす関西電力は、使用済み核燃料の県外搬出を迫られており、2027年からフランス北西部ラアーグの再処理工場に搬出する計画です。迫る上限、28年度「満杯」のおそれも 原発の使用済み核燃料関電の使用済み核燃料、揺らぐ搬出計画 福井県との「約束」の行方は 短期的に見ると、電力会社は使用済み燃料をどうするのか、現実的な解決策を持っていません。ラアーグ再処理工場側は、「こちらに送ってくれれば、私たちが扱います」と言うことができます。日本の電力会社から見れば、当面の圧力を取り除く「解決策」、当面の逃げ道のように見えるでしょう。最終的にそれをどうするのかというより難しい問いを、国外に搬出することで先送りできるからです。 六ケ所村の再処理工場は、完成の遅延が続き、費用もかかり続けています。安定的に動き出すとは簡単には信じられません。 使用済み燃料を再利用する構想「核燃料サイクル」は、終わりのない政治的約束のように見えます。当初の想定どおりには機能しないのではないでしょうか。インタビューのポイント・日本が手本とするフランスだが、原発政策への疑問は残る・仏政府の原発拡大路線に、「非現実的」との声が上がるわけ・「推進派こそイデオロギー的」という指摘 ――ラアーグには、フランス国内の原発の使用済み燃料も集められています。 既存のプールは満杯に近くな…この記事は有料記事です。残り1852文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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