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(7日、第108回全国高校野球選手権大会1回戦 京都・立命館宇治―熊本・有明) 熊本代表の有明の選手たちは7月28日に発生した熊本地震を受け、被災地に「全力プレー」を見せようと練習を続けてきた。 初めての甲子園出場となる有明の初戦に向け、熊本からは大応援団が駆けつけている。 同校の吹奏楽部員は4人しかおらず、甲子園での演奏に向け、卒業生や荒尾市民楽団が、新たに約30人の吹奏楽部を編成した。 6日夜には、「アフリカン・シンフォニー」や「スピードスター」などの曲目を練習してから、バスで同校を出発した。 卒業生や地域の人のほか、三塁側アルプススタンドは在校生約250人が集まる予定だ。 熊本県北部にある有明は震源から離れ、学校の建物被害はなく、夏休み中の今も通常どおり部活動を続けている。 太田文子副校長は「吹奏楽部には、被災された方も含め、全国に元気を伝えられるような音と気持ちを届けてほしい」と話した。「勇気が届くような演奏したい」 一回表、有明の攻撃が始まると、太鼓の音を合図に吹奏楽の演奏が始まった。 アルプススタンドで試合を見守る野球部員約50人は、青いメガホンを握りしめ、「ウィーアー!」と声をそろえた。 部員4人の同校吹奏楽部は熊本大会では演奏がかなわず、この日が初めての応援席での演奏となった。 熊本大会の決勝後、約30人を集めて練習するのは難しく、昨夜の練習が最初で最後の練習となった。 松丸優來奈部長(3年)は「緊張するけど、野球部を応援できるように頑張ります」。 7月の地震の際は、熊本県荒尾市内の自宅にいた。 いきなりの強い揺れに驚き、思わず10年前の熊本地震を思い出した。「被災者の方にも勇気が届くような演奏がしたい」 荒尾市民楽団の女性(47)は「甲子園は吹奏楽をしていれば、一度はあこがれる舞台。熱気がすごい」。熊本大会決勝後、有明高校から楽団に声がかかり、すぐに応援への参加を決めた。 楽団の一人で県内の役場で働く公務員の女性は発災1週間後、氷川町の避難所へ、物資の支援に出向いた。 配ったのは、日用品や衣類、食品など。電気は通っていたが、水道水は濁っていた。シャワーなどが設置され、避難者は落ち着いた雰囲気だったという。 「テレビで中継を見ている被災地の方がいたら、甲子園での応援を届けたい。わずかだけれど、力になれたら」関西の県人会も応援 熊本市出身で現在は大阪府吹田市に暮らす、関西熊本県人会連絡協議会会長の明珍しず江さん(75)は「熊本にいる人たちは、応援に来るのが難しい人もいる。関西の県人会で応援しよう」と呼びかけた。 加入する各地区の県人会は、震災直後から被災地への募金もしてきたという。 この日の応援には、会員100人ほどが集まった。「楽しく元気にプレーする姿は、被災地に元気を与えられると思う」