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今年に入り麻疹(はしか)の患者が増えている。7月26日までの患者数は547人で、すでに昨年1年間の265人の2倍超。急増した春ごろに比べると、新たな患者は減っているが、警戒が必要な状況が続いている。どんなことに気をつければいいのか。 麻疹は麻疹ウイルスが引き起こす感染症で、発熱やせきなどの症状の後、高熱が続き発疹が出る。肺炎や中耳炎といった合併症を伴うことがあり、約1千人に1人の割合で脳炎になる。亡くなる人も約1千人に1人の割合でいる。回復して数年~10年ほどたってから重い知的障害や運動障害が出る「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」を発症することもある。「空気中で2時間」極めて強い感染力 肺炎や脳炎の合併症も 麻疹は極めて感染力の強い感染症だ。免疫がなく何も対策をしなかった集団では、1人から平均12~18人にうつるとされる。飛沫(ひまつ)や接触だけでなく、空気感染もする。麻疹ウイルスは、浮遊中やものの表面に付いた状態で最大2時間ほど感染力を保つ。体育館などある程度の広さがある場所でも、密閉状態ならば感染が広がる可能性がある。感染から発熱などの症状が出るまで平均10日前後で、発熱の1日前から感染力を持つ。 最も効果的な予防法は、2回のワクチン接種だ。1回接種するだけでは、5%の人は十分な抗体を得られない。2回目の接種を受けることで、免疫が強化され、長期にわたり持続する「ブースター効果」が得られる。2回接種しても感染することはあるが、軽症で済むことが大半で、周りに感染させにくいとされる。国立健康危機管理研究機構(JIHS)国立感染症研究所が、2025、26年の患者約800人を調べたところ、2回接種した人で、周囲に感染させた人は、昨年と今年で1人ずつしかいなかった。 公費で受けられる定期接種で…この記事は有料記事です。残り2065文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人千葉恵理子くらし科学医療部専門・関心分野医療、ジェンダー、文化関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






