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消費税の新設や増税は、何度も頓挫してきた。大平正芳、細川護熙の両政権は、1979年と1994年にそれぞれ「一般消費税」と「国民福祉税」を打ち出した後に崩壊した。最近では、安倍晋三首相が、8%から10%への増税を2度延期した。 だが、減税となると、実現すれば今回が初めてとなる。 実は、減税が実施される寸前になったことが、過去に1度だけある。消費税の導入直後の1989年ごろのことだ。 この年の4月に消費税は導入された。直後の7月の参院選で、自民党は過半数割れする大敗を喫した。消費税反対を唱えて躍進した社会党をはじめとする野党は、廃止法案を参院で可決させた。 消費税の不人気を前に、自民党も対抗策をとる。食料品の小売り課税をゼロにする見直し法案をつくり、衆院で可決させた。与野党が減税で一致した瞬間だった。 衆参で与野党の勢力がねじれる状況は、今と重なる。だが、当時は減税論議は深まらず、雲散霧消した。 なぜ減税は実施されなかった…この記事は有料記事です。残り1177文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人大日向寛文編集委員|経済政策専門・関心分野財政をはじめとする経済政策全般関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする