富山の緑をまとう阪神・坂本誠志郎 被災地への思いは父から学んだ2026年7月29日 18時38分平田瑛美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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オールスター第2戦は、2024年1月に石川県を中心に被害が出た能登半島地震の復興支援として、隣県の富山で30年ぶりの開催となった。 1995年に阪神淡路大震災が起きた兵庫県に本拠を置く阪神タイガースの捕手、坂本誠志郎(32)は「プレーするだけで伝わるものがあるはず。何か寄り添うことができたら」とこの日を迎えた。 坂本は同県養父市出身で、父は消防士だった。震災時は1歳で、ほとんど記憶には残っていない。 「聞いておかないといけないという思いがあった」。小学生のころからたびたび、父が救助にあたったときのことを教えてもらった。 失われた命、様変わりした町並み。「話を聞くだけで、胸が苦しくなった」という。 ただ、父が教えてくれたのは、悲惨さだけではなかった。 「被災された方から、逆に勇気をもらったり、教えてもらったりすることがあったと聞いた」 つらい状況に直面しても、前に進む人たちに、プロ野球選手としてできるのは「プレーで恩返しという形になる」。父の話を聞いて育ったからこそ、その思いは強い。 現在も地元で防災に関わる父は、能登半島地震の支援にも関わった。 坂本は「被災した人の気持ちを分かることは絶対にできない」と前置きしたうえで、「野球界で活動することはいいことで、選手みんなで盛り上げたい」。 坂本は特別な防具でオールスターに臨んだ。 契約するオールスタージャパン社の協力で、富山の県旗に用いられている緑色が差し色に使われている。 投手に寄り添い、黒衣に徹する坂本らしい、ささやかな計らいだ。 28日には熊本県を震源とする地震が起こった。29日の試合前、出場選手はグラウンドで黙禱(もくとう)を捧げた。どこで災害が起きても、坂本の被災地を思う姿勢は変わらない。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人平田瑛美スポーツ部|プロ野球阪神担当専門・関心分野野球、ファン文化、教育関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする