インタビュー聞き手・増田愛子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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フジテレビのドラマ撮影現場で、男性俳優が女性俳優に「ハラスメント」と評価される言動をしたとされる事案は、週刊誌の報道やフジの説明によって明らかになりました。問題視された言動には、女性俳優が身体接触を伴う演技に制約を設けていることについて、男性俳優が否定的な発言をしたことも含まれています。こうしたハラスメントが起きず、誰もが安心して創作に携われる環境をどうしたら作れるのか。演劇界でハラスメント防止のガイドブック作成に携わった、劇団「範宙遊泳」のプロデューサーで「ロロ」制作の坂本ももさんに聞きました。フジドラマ巡る問題、拡大の背景は 識者「フジに大きな責任がある」劇団「範宙遊泳」プロデューサーの坂本ももさんに聞く ――坂本さんは今回の事案が報じられた後、かつてご自身が関わった劇団の作品で性的なシーンを作る際に実施した、俳優の考え方を聞くアンケートの質問項目をSNSで公開。「創造の場で合意形成が当たり前になることを願います」とつづりました。そもそもなぜ、このような聞き取りをしたのでしょうか。 2024年に「範宙遊泳」の公演で「キスシーンや不倫を思わせるシーンを入れたいので、どこまで具体的に出来るか探りたい」と作・演出の山本卓卓に言われたのがきっかけです。 それ以前に、インティマシー・コーディネーターの西山ももこさんのワークショップで、「俳優のNO」を聞き取るアンケートに回答した経験がありました。俳優の状態を理解したうえで丁寧に合意を取ることが安全な創作につながると学んで、いつか実践したいと思っていました。 ――アンケートは、好みのコミュニケーション方法に関する質問に始まり、肌の露出や身体接触の許容範囲などを尋ねる構成でした。どんな反応がありましたか。 「ある特定の部位をつかまれる」ことに対し「NO」といった回答があり、長く一緒に仕事をしてきた俳優でも、改めて話さないと分からないことなんだなと思いました。「嫌なこと」が分かれば、制限の中で安心して作れる 具体的に嫌なことが分かれば、それ以外の表現で作っていけばいい。許容範囲を知った演出家も、制限の中で安心して自由に演出ができます。 この時は、出演者全員の了解を得て、それぞれが性的なシーンについてどう思っているかをシェアする時間を1時間ぐらいとりました。みんなと話すことで、抵抗感が薄くなったという俳優もいて。合意形成の大切さを、改めて体感しました。 大事なのは、俳優を神格化せず一人の人間として当たり前に尊重して、本人とコミュニケーションを取ること。一方で、組織が大きくなると関わる人数も膨大になり、効率を優先せざるを得ないし、こういうことに時間を取るのはなかなか難しいというのも実感しています。 ――フジのドラマを巡る事案…この記事は有料記事です。残り961文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人増田愛子文化部|専任記者専門・関心分野歌舞伎、文楽、海外の演劇、公共劇場関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






