インタビューフジテレビドラマ巡る問題、拡大の背景は 識者「フジに大きな責任」宮田裕介印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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フジテレビのドラマ撮影現場で男性俳優が女性俳優に「ハラスメント」と評価される言動をした事案は、週刊文春の報道で明らかになりました。フジは2度にわたり経緯を説明する声明を出しましたが、SNSなどで今なお、俳優らへの誹謗(ひぼう)中傷が続いています。なぜ、ここまで問題が広がってしまったのでしょうか。毎日放送元プロデューサーで、同志社女子大の影山貴彦教授(メディアエンターテインメント論)は、「フジは自らの責任を矮小(わいしょう)化している」と指摘します。毎日放送の元プロデューサー 同志社女子大の影山貴彦教授に聞く ――この問題をどう見ていますか。 様々な情報が駆け巡っていますが、現時点で言えることは、番組制作の現場で起きた出来事で、初期対応を含めてフジに大きな責任があるということです。俳優が「NO」と言う権利、尊重するには 演劇界の実践から考える 週刊文春電子版は7月1日、ドラマ「夫婦別姓刑事」(4~6月放送)の撮影中、男性俳優が女性俳優に「ハラスメント」にあたる言動をしたと報じました。2人は夫婦役で、ともに本作に主演していました。 フジは翌2日に最初の声明を発表しましたが、自社の責任には触れず「おわび」がなかった。週刊文春の報道に対するコメントが冒頭にあり、男性俳優の行為について厳重注意をしたことを明かすだけにとどまりました。まるで人ごとで、第三者のような物言いの印象を受けました。 しかし、今回は、フジテレビのドラマの制作現場で起きた問題です。夫婦役として2人をキャスティングし、その現場を管理する最終的な責任はフジにあります。 ――フジはこの声明で、外部弁護士による調査で、男性俳優が女性俳優に対して発した言葉などが問題視されたことを受け、厳重注意などをしたと説明しました。弁護士を交えた調査をするなど、フジ側はできる限りの対応をした、とも受け取れる内容でしたが。 有名タレントによる元フジアナウンサーへの性加害問題を機に、フジは「人権ファースト」を掲げ、制作現場の環境整備を進めてきました。今回、問題発生後は「マニュアル通り」の対応が一定程度できたのでしょう。しかし、人と人とのコミュニケーションという、最も重要な部分が抜け落ちてしまったと思います。 私自身、テレビ局のディレクターやプロデューサーとして、バラエティーやドラマの制作現場で多くのトラブルに対応してきました。その経験から言えば、このような問題では、責任ある立場の人が自ら説明し、信頼関係を築くことが何より重要。血の通ったコミュニケーションや、人間関係を前提とした判断が不可欠です。これは、成功・失敗体験を重ねて培われる知見です。 ――フジは7日に、臆測など…この記事は有料記事です。残り1558文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人宮田裕介文化部|放送担当専門・関心分野放送、芸能、エンタメ関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする