「無許可で選挙カーのレンタル業営む」 維新が兵庫県議を除名処分に2026年7月26日 18時45分谷辺晃子 茶井祐輝印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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無許可で選挙カーを貸し出すレンタカー業を営んでいたとして、維新の会は26日、門隆志・兵庫県議(59)=3期目、宝塚市選出=を除名処分にした。門氏は、義務づけられている貸渡実績報告書の提出もしていなかった。 朝日新聞の取材に対し、門氏は自身の会社が許可を得ていなかったことを認めた上で、「レンタカー業の許可を得ていた別会社から事業譲渡されたため、許可も移ったという認識だった」と話していた。毎年必要な報告書を出していなかったことについては「知らなかった。認識が甘いと言われればそうかもしれない」と述べた。 朝日新聞が情報公開請求で入手した「選挙運動用自動車使用証明書」や取材によると、門氏が代表を務めるレンタカー業の合同会社「MoCuri(モキュリ)」(6月に解散)は2022~25年、兵庫県内の市議選や県議選、衆院選で少なくとも7人の維新候補に選挙カーを貸していた。 道路運送法は、国土交通相の許可を受けなければ、業として自家用自動車を有償で貸し渡してはならないとしている。また国交省の通達によると、許可を受けた事業者は「貸渡実績報告書」を各運輸支局に毎年提出する義務がある。 だが、神戸運輸監理部の兵庫陸運部輸送部門によると、モキュリはレンタカー業の許可を持っていなかった。貸渡実績報告書の提出もなかった。「もうかっていない」 5月末に取材に応じた門氏によると、初めての貸し出しは16年ごろ。当時は、家族が代表を務めるITコンサルティングなどの別会社名義で貸していたという。だが、別会社は20年2月に設立したモキュリに事業譲渡されたため、許可もあると考えていたという。 選挙カーは、1日当たり1万6100円までレンタル代金が公費で賄われる。モキュリは、レンタカーを示す「わ」ナンバーのほか、主に自家用の「ほ」ナンバーの車も候補者に貸し出し、1日当たり1万6100円を受け取っていた。市議選の選挙運動期間は7日間のため11万2700円、衆院選は12日間のため19万3200円になる。 取材に、門氏は「僕は単純に選挙カーが好き」と話した。夜間に遠くからも見えるよう、看板を明るくするなど「ものすごくこだわっている」。そのためにLEDやバッテリーを買ったほか、スピーカー代もかかっているため、「もうかっていない」という。 兵庫維新は、これまで複数回にわたり門氏のヒアリングを重ねたほか、今月中旬には党紀委員会を開いて調査を進めていた。政務活動費の過大受給疑惑も 門氏は、ほかにも自身の事務所がモキュリの事務所も兼ねていたことが問題視されている。事務所の家賃や光熱費など約190万円を政務活動費で過大に受け取っていたとして、維新の会県議団から返還を求められている。門氏は「問題はない」として返還する意思を示していない。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人茶井祐輝神戸総局|兵庫県政キャップ専門・関心分野事件、不正、行政、国際関係関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする