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熱狂の中、幕を下ろしたサッカーワールドカップ(W杯)北中米大会。 試合とともに、ファンが釘付けになっていた番組がある。日本代表の裏側に密着した公式ドキュメンタリー「Team Cam」だ。 代表メンバーの練習や食事、ミーティングなどを間近で捉え、今大会では計8本がYou Tubeで公開された。 大会中に最新回がほぼリアルタイムで公開され、一般メディアが入れない場所でどんなドラマがあったのかを知ることができる。 例えば、チュニジア戦を前にしたミーティングの場面。 これまでのW杯で「鬼門」とされてきたグループリーグ第2戦を前に、過去4大会を経験した長友佑都がメンバーに語りかける。 先のオランダ戦で出場できなかった後藤啓介が、ライバルでもあるはずの塩貝健人のために水を持って行ったこと。 代表入りを逃しサポートに入った吉田麻也と南野拓実が、他の選手のスパイクを磨いていたこと――。 個人の悔しさを押し殺し、全員がチームのために闘っていたと長友が明かし、「世界一の団結力」だと鼓舞した。 代表メンバーが発表された当時、SNSなどでは他の選手より一回り近く年長の長友が選ばれたことを疑問視する声が少なくなった。 だが、今回のTeam Camで長友の話に心を動かされた視聴者は多かったようだ。 コメント欄には「長友が選ばれた理由がよく分かる」「長友ってやっぱ必要じゃん」などと絶賛する声が並んだ。「映像をかっこよくしてほしい」 選手側から要望 Team Camの魅力は、選手の裏側を見ることができるという部分だけではない。 特筆すべき点の一つは、まるで映画のような映像美だ。 背景のボケ感、アップの多用、調整された色みなど、ドキュメンタリーらしい表現が凝らされている。一目見れば、スマホで撮ってそのままアップしたような動画とは全く違うことが分かるはずだ。 今大会の動画はいずれも60万~200万回再生ほどと、よく見られている。こうしたクオリティーの高さも相まって、多くの人に動画が届いているのだろう。 制作を統括する日本サッカー協会(JFA)の矢村一真氏によると、今の形でのTeam Camが始まったのは、コロナ禍の2020年。 表舞台での活動の機会が減り、代わりに選手の素顔や人柄を伝える手段として始めたという。 作っているうちに選手の側から映像を「かっこよくしてほしい」との要望があり、海外のサッカークラブのドキュメントなどを参考にテイストを磨いてきた。大会後の映画化はよくあるが… もう一つの注目点は、公開ま…