ストーリー鳥尾祐太印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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昨春、大阪府立農芸高校(堺市)に、強豪軟式野球部の元監督・須藤良介さん(47)が赴任した。 大阪農芸には硬式野球部があったが、部員は2年生の1人だけ。その1人が思いをぶつけてきた。「(連合チームではなく)単独で出たい」 気持ちに応えたい――。須藤さんは監督に就くと、授業のたびに生徒たちに「一緒に野球しないか」と声をかけて回った。 昨夏の全国高校野球選手権大阪大会を前に、未経験者を含む1~3年生12人が入部した。大阪農芸は9年ぶりに単独チームでの出場を決めた。 その初戦を、このとき2年生で部活動に入っていなかった西岡主瑳(かづさ)さんが、インターネット中継で見守っていた。当日の朝、たまたま電車で同級生の野球部員に会い、試合の存在を知った。「一緒に野球をやってみたい」 ゲームは一方的な展開だった。 四回表が終わった時点で22―0。大阪農芸の安打はゼロだった。 それでも、選手たちは下を向かなかった。 四回裏、失策と四球で走者をためると、4番打者の二塁打で2点を返した。 ネット中継を見ていた西岡さんは、選手たちの諦めない姿に心を揺さぶられた。 「大量失点しても声を出して、勢いがあった」 自分も野球は好きだったが、遊びでしかプレーしたことはなかった。それでも、試合が終わる頃には「一緒にやってみたい」と思うようになっていた。 野球部に入り、放課後、グラウンドに通う生活が始まった。決意のはがき その頃、国語の授業で、暑中見舞いのはがきを書く課題が出た。 西岡さんは、野球部監督の須…この記事は有料記事です。残り802文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人鳥尾祐太ネットワーク報道本部| 西成・動物園担当専門・関心分野無国籍・移民・難民、環境訴訟、東南アジア関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






