深掘り2026年7月24日 7時00分東山正宜印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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富士山で2023~25年の3年間にケガや体調不良などで搬送された363人のうち、下山中の遭難が登山中の1.8倍だったことが、山梨・静岡両県がまとめたデータの分析から分かった。下りの方が転びやすいうえ、疲れで足がもつれる例が多く、専門家は「山頂はゴールではない。100%の力を使い切らないようにして欲しい」と呼びかける。 データによると、下山中の遭難で搬送された人は199人(54.8%)。これに対し登山中は111人(30.6%)で、山頂での遭難が28人(7.7%)、「不明」が25人(6.9%)だった。 下山中に遭難した人の理由をみると、転倒を含む負傷が53.3%と過半数を占めた。高山病を含む体調不良が22.6%、道に迷って居場所が分からなくなった人が10.6%、疲労で動けなくなった人が6.5%と続いた。富士山に潜むリスクは 高山病や低体温症、油断できない日本一の高峰 富士山では、標高2千メートルほどにある登山口から、3776メートルの山頂までの大きな標高差を上り下りする。「一生に一度は登りたい」と無理をして、登頂までに体力を使い切ってしまうことで、下り道で足がもつれたり、疲労で動けなくなったりしてしまう例が多いとみられる。 道に迷う人が多かったのは、四つある登山ルートのうち「吉田ルート」と「須走ルート」だった。2ルートの下り道は、初めは同じで途中で分岐するため、気づいたら別のルートを下ってしまっていたという状況に陥りやすい。 一方、登山中では、高山病などの体調不良で搬送される人が55.0%と過半数を占めた。負傷が36.0%、道迷いと疲労は1.8%ずつだった。 静岡県警山岳遭難救助隊の坂上雅信指導官は「遠くから来た方や高齢の方らが、もう来られないかもしれないと無理をしたり、ちょっと具合が悪いけど頑張ったりして、結果的に動けなくなるパターンがある」と語る。 富士山には近年、約20万人が登っていて、山梨県の25年のアンケートで、登山そのものが初めてと答えた人が22%いた。搬送された人は平均年齢45.4歳で、男女比は64:36だった。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人東山正宜編集委員専門・関心分野宇宙、データジャーナリズム、科学技術関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする










